連載:絵本で見る宇宙

【2冊目】

 星座って、話を聞くのはおもしろいけど、星空を見てみてもよくわからないし・・・ 空に線が引いてあればいいのに!って思われてる方、多いんじゃないでしょうか。
 今回紹介する絵本は、特にそんな方たちに読んでほしい一冊です。


『星座を見つけよう』
H.A.レイ 文/絵  草下英明 訳  福音館書店
ISBN 4-8340-0183-0


 星座を実際の空で見つけるためには、その星座の「形(星ならび)」を頭に焼き 付けることがポイントです。
 そこで、絵本での「予習」が大切になるんです☆

 この本では、有名な星座を「星ならび」に注目して紹介しています。神話やそこ にある天体の話、そして星座の絵もほとんど出てきません。あくまで「星座の形」 に注目した本なのです。

 そして読み進めると出てくるクイズのページ。星だけが描かれた絵が登場し、自 分がその星座を線で結べるかどうかのチェックができます。全問正解しないと先に 進めない・・・・・・!なんてことはありませんのでご安心を(笑)

 この本を眺めて、一番皆さんが驚くのは、星座の「線の結び方」じゃないでしょ うか?おそらく、皆さんが見覚えのある結び方とはかなり違うと思います。レイさ んがドイツ生まれの方ですから、文化の違いなのですが、星座というのは、別に決 まった結び方があるわけではありません。
 ですから、皆さんもぜひ、自分だけの星座を夜空に描いてみてください。友だち どうしで紹介しあうのも楽しいかもしれませんね。
 そして、このメルマガが発行される頃には夏休みも真っ盛り。ぜひ、空の暗い星 がきれいな場所へお出かけになる前には、この本で星座の予習をして、実際の空で 星座をさがしてみてください。
 だいじょうぶ、この本を読めば、きっとあなたにも見つけられるようになります よ☆



(塚田:姫路星の子館 2008年08月)