連載:絵本で見る宇宙

【23冊目】

 6月2日、約5カ月の宇宙滞在を終え、野口聡一宇宙飛行士が地球に帰ってきました!
というわけで、今回紹介するのは宇宙開発をテーマにした絵本。実はこの絵本、野 口さんが前回宇宙から帰ってきたときに出された本なのです。表紙ももちろん野口 さんの写真。若い!(笑)


『ふしぎだな?ブック4 うちゅうへいこう』
取材・文 林 公代、監修 JAXA
ISBN 4-418-05806-0


 皆さん、宇宙に行きたいですか?

 スペースシャトルや国際宇宙ステーションで活躍する宇宙飛行士、かっこいいで すよね!この絵本は、日本人宇宙飛行士の野口聡一さんを主人公に、宇宙に行くた めの訓練の様子や宇宙での生活について紹介している本です。

 野口さんの幼いころの写真や、小学生のときに書いた絵も登場して、宇宙飛行士 が身近に感じられます。ちなみに野口さん、7歳の時に、「ぼくはロケットのそう じゅうしになりたい」って書いているんですよ!幼いころの夢をしっかり実現させ たんですね。

 宇宙での生活ついては、食事の様子、寝るときの様子などが、実際の写真で解説 されています。

 そして、宇宙飛行士の宇宙での仕事について。ここでは、国際宇宙ステーション の組み立てについて重きを置いて説明されています。冒頭の野口さんのメッセージ にも、「うちゅうのだいくさん」という言葉が。いいですね、「だいくさん」。

 途中の見開きのページには、宇宙飛行士が宇宙ステーションを組み立てるときに つかう道具が紹介されています。大人向けの本も含めて、宇宙飛行士が使う道具が 取り上げられているのはこの本だけじゃないでしょうか。この部分だけでも必見で すよ!

 2005年当時の本ですので、少し情報が古いところもありますが、これから日本人 が宇宙に長期滞在する機会も増えるでしょう。ニュースで彼らの活躍を見ることも 多くなるはずです。この本は、そんなときにお子さんに見せてあげたい本の一つに なるのではないでしょうか。。



(塚田:姫路星の子館 2010年06月)