連載:絵本で見る宇宙

【25冊目】

 「はやぶさ」のカプセルが相模原やつくばで公開されましたね。このメルマガが 公開されるころには東京・丸の内でも公開されていることでしょう。皆さん、見に 行きましたか?
 今回の絵本の主役は「はやぶさくん」ではなくて「イカロスくん」!今回も、前 回に引き続き(?)webで読む絵本(?)です。

 一か月前、小惑星探査機「はやぶさ」の地球帰還は、非常に感動的でしたね。
ニュースやwebで映像を見た方も多いのではないでしょうか?「はやぶさ」は史上 もっとも愛された探査機といっても過言ではありません。なぜ、愛されるようにな ったのか?
今回紹介するのは、それがわかる絵本です。


『イカロス君の大航海』
http://www.jspec.jaxa.jp/ikaros_channel/bn008.html
 カプセルの公開などもあってまだまだ「はやぶさ」の話題がつきませんが、活躍 している日本の探査機・人工衛星は「はやぶさ」だけではありません。金星に向か って順調に飛行をつづけている「あかつき」、そして、今回の主人公、太陽の光を 受けて進むソーラーセイル「イカロス」があります。

 「イカロス」の大事な仕事は「ソーラーセイル」という技術を確立すること、そ して帆を広げた自分の姿を写真に写すことです。

 宇宙を飛ぶ探査機が自分の姿を写すというのは大変なことです。「イカロス」は それに成功するのですが、どうやって自分の写真を撮ったのかは絵本を見てのお楽 しみ。ちなみにこの技術、「はやぶさ」のおかげでもあるんですよ。

 もちろん、「イカロス」自体についても絵本で取り上げられています。どうやっ て帆を広げるのかも。かわいいイラストで紹介されていますから、わかりやすいで すよ!

 今回紹介したようなweb絵本(?)。インターネットにつながっているパソコン でないと見られませんし、持ち歩けないという点では不便です。しかし、実際の写 真にリンクが貼ってあったり、動画が見られたり、メリットもあります。最近話題 になり始めた電子書籍が普及すると、こういったデジタル絵本も数多く登場するか もしれませんね。



(塚田:姫路星の子館 2010年08月)