【31冊目】 『ホシオくん 天文台へゆく』 高橋 淳・坂井 治・嶺重 慎 作、坂井 治 絵 (月刊 おおきなポケット 2011年2月号) 皆さん、望遠鏡で星を見たことはありますか?大きな望遠鏡で見る宇宙の姿は、 なんとも言えない美しさと不思議さがあります。 この物語は、「ホシオくん」という男の子に、天文台からの案内状が届くところ からはじまります。 きれいな天体写真と、その天体のちょこっとした解説。まるで「ホシオくん」と いっしょに天体観察会に参加している気分になれます。天体写真とイラストがいい 具合に交互に使われています。 太陽系の天体をいろいろめぐったあと、望遠鏡が向いたのは太陽と同じように自 ら光輝く恒星の世界。どんな世界が見えるんだろう!と期待してページをめくると、 まっ黒なページのなかにポツンとオレンジ色の点。 えっ!?と思うかもしれませんが、大きな望遠鏡で見たとしても、恒星はすごく 遠くにあるため点にしか見えないのです。うまく表現できていると思います。 その後、星雲や星団、銀河なども登場しますが、ここで一つだけ注意。残念なが ら、本当に望遠鏡で見たときには、星雲や星団は、写真のようには見えません。そ れでも望遠鏡で見る天体の姿は、宇宙を長い間旅して来た光がようやく地球に届い たものなのです。そんなことを感じながら、写真も眺めてもらえればと思います。 そして、絵本を読み終わったらぜひ本物の天文台へ!ぜひ、「ホシオくん」の追 体験をしてみましょう!! ☆おまけ☆ 黄華堂が主に活動している京阪神地域にある、大きな望遠鏡で星が見られる施設 の一例です。観望会は、毎日やっているところから週末だけのところもあります。 それぞれの施設のウェブページなどで詳細はお確かめ下さい。 <京都府> 綾部市天文館パオ http://www.obs.ayabe.kyoto.jp/index-j.html 京都市立青少年科学センター http://www.edu.city.kyoto.jp/science/ アクトパル宇治 http://www.actpal-uji.com/ 京都産業大学 神山天文台 http://www.kyoto-su.ac.jp/outline/shisetsu/kao/ <大阪府> 大阪市立科学館 http://www.sci-museum.jp/ 貝塚市善兵衛ランド http://www.city.kaizuka.lg.jp/zenbe/ 枚方市野外活動センター http://hirakata-taikyo.org/hao/ <兵庫県> 明石市立天文科学館 http://www.am12.akashi.hyogo.jp/ 猪名川天文台 http://www.town.inagawa.hyogo.jp/~etc/Astropia/index.htm 加古川市立少年自然の家 http://www.city.kakogawa.hyogo.jp/index.cfm/11,0,65,html にしわき経緯度地球科学館テラ・ドーム http://www5.city.nishiwaki.hyogo.jp/Nishiwaki/kagakukan/kagaku1.jsp 姫路市星の子館 http://www.city.himeji.lg.jp/hoshinoko/ 兵庫県立西はりま天文台公園 http://www.nhao.jp/gw.html (塚田:姫路星の子館 2011年02月)