*2月の星空*
太陽が沈むと、西の空には一番星が輝いています。あの明るい星は、宵の明星・金星です。きらびやかな冬の星たちが見えるひとあし先に、みんなの視線をひとりじめ、といったところでしょうか。 空が暗くなってくると、色とりどりの一等星が頭の真上に輝きます。南の空にはオリオン座。そのすぐ下には、夜空で最も明るい一等星おおいぬ座のシリウスが明るく輝いています。オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンを線でつなげば、きれいな正三角形の「冬の大三角」のできあがりです
。 きらびやかな冬の星座たちの東側には、春の星座たちの先頭に立つように、土星がひときわ明るく輝いています。土星は、2月ごろから見ごろの状態となります。望遠鏡を使えば、美しいリングを楽しむこともできますよ。
*天文現象いろいろ*
■2日満月
■4日立春(太陽黄経315度)
■8日水星が東方最大離角
■10日下弦の月
■11日土星が衝
■18日新月
■22日水星が内合
■24日上弦の月
■28日くじら座のミラが極大のころ
*見ごろの星たち*
■土星:太陽系第6惑星 しし座の一等星レグルスの隣、レグルスより明るい0等級で輝いていますので肉眼でも簡単に見つけることができます。望遠鏡を使えば、土星の特徴のリングをみることができます。
■シリウス:おおいぬ座・恒星・8.6光年 全天で最も明るくみえる恒星です。南の空でひときわ明るく輝いています。望遠鏡ではダイヤモンドのような美しい輝きを楽しむことができます。
■ベテルギウス:オリオン座・恒星・600光年 オリオン座の一等星。赤っぽい色が特徴です。もうすぐ星の一生を終えようとしています。
■すばる/プレアデス星団(M45):おうし座・散開星団・400光年 肉眼では、5〜6個の星がぎゅっとあつまったように見えるすばる。双眼鏡をむけてみると、たくさんの星の集まりでできているのがわかります。ひしゃくや羽子板のような形に星が並んで見えます。 比較的簡単に見ることができ、しかもたいへん美しいので、双眼鏡をお持ちの方はぜひチャレンジしてみてください!おすすめです!
■オリオン大星雲(M42):オリオン座・散光星雲・1400光年 オリオン座の三ツ星の下、縦に並んだ小三ツ星があります。その真ん中は、星ではなくガスの集まりです。双眼鏡や望遠鏡では、鳥が翼を広げて飛んでいるような姿にみえます。月のない夜に探してみましょう!
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