*8月の星空*
頭の真上近くに、夏の大三角が輝きます。街明かりの少ないところでは、南の空から頭の上を通り、北の空まで続く天の川をみることができますよ。また、南の空には、木星がひときわ明るく輝いています。望遠鏡でのぞくと、表面のしま模様やガリレオ衛星が見えます。
月の明かりのない夜には、こと座にあるリング状星雲M57や、ヘルクレス座の球状星団M13、こぎつね座のアレイ状星雲M27など、淡い天体を楽しむことが出来ます。
夏休み、ぜひ満天の星空の見られる場所へでかけてみてくださいね。
*天文現象いろいろ*
■1日 新月(シベリア、モンゴル、中国などで皆既日食)
■1日〜7日 スターウィーク
■7日 七夕(旧暦)、立秋(太陽黄経135度)
■9日 上弦の月
■12日 ペルセウス座流星群極大
■15日 海王星が衝
■17日 部分月食、満月
■19日 夏の土用
■23日 処暑(太陽黄経150度)
■24日 下弦の月
■31日 新月
*見ごろの星たち*
■木星(太陽系第5惑星) さそり座の東側、いて座のあたりで、黄金色をした明るい星が木星です。木星は、−2.7等級もの明るさで輝き、夜空の中で最も目立ってみえます。 望遠鏡を向けてみると、表面のしま模様がみえます。また、ガリレオ・ガリレイが発見したことで「ガリレオ衛星」と呼ばれるようになった、4つの明るい衛星も見ることができます。衛星は、時間をかけて観察すると、位置が変化して見えますよ! ■ベガ(こと座の1等星) 頭の真上近く、白く輝くとても明るい星が、こと座の1等星ベガです。ベガは夏の大三角の1つで、七夕の織姫星でもあります。彦星(わし座のアルタイル)よりも織姫のほうが明るく輝いているんですよ。 ■アルビレオ(はくちょう座の二重星) 東の空、きれいな十字の形に星が並んでいるところがはくちょう座です。はくちょうのくちばしにあたる星がアルビレオです。アルビレオは、肉眼で見ると少し暗い1つの星ですが、望遠鏡でのぞいてみると、2つに分かれて見えます。その2つの星の色の対比がとても美しく、「天上の宝石」とも呼ばれています。比較的小型の望遠鏡でもきれいに見えますので、お勧めです。 ■ヘルクレス座球状星団M13(ヘルクレス座・22000光年) ヘルクレス座にある星の集まりです。肉眼では見られませんが、空がよければ双眼鏡でも見ることができます。大きな望遠鏡を使えば、星がポツポツっと集まっている様子が見られます。ヘルクレス座球状星団M13は、その美しさが全天一といわれるほど、見ごたえがあります。大型望遠鏡で星を見る機会があれば、ぜひリクエストしてみてくださいね。 ■北斗七星(おおぐま座) 北の空に、7つの星がひしゃくの形に並んだところがあります。これが北斗七星です。北斗七星は、秋〜冬にかけてはみえにくく、春〜夏になると北の空で見えるようになります。北斗七星を使えば、北の目印・北極星を見つけることができます。また、ひしゃくのもち手から、2番目の星をよ〜くみてください。よ〜くみると、明るい星の横に、暗い星がちょこんとくっついて輝いているのがわかりますよ。
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