今月の星空

今はどんな星が空に出ているのでしょう??

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*10月の星空*

 夏の間、なかなか沈まなかった太陽が、あっという間に沈むようになります。秋の夜長といいますが、まさにそのとおり!という感じですね。夏のころ、7時くらいまで明るかったのに比べると、10月中旬には日の入り時刻が5時過ぎになります。早いうちからきれいな星空が眺められるので、これはこれでお得です。

 頭の真上辺りを見上げると、4つの星が四角い形に並んだ秋の四辺形が見つかります。秋の四辺形を作る星はどれも2等星ですが、秋は明るい星が少ないのでよく目立ちます。南の空低くには、みなみのうお座のフォーマルハウトが輝きます。フォーマルハウトは、秋の星座の中で唯一の一等星なので、秋のひとつ星とも呼ばれています。

 秋は、明るい星が少ないですが、星空が落ち着いている日が多く、天の川もきれいですので、星空観察にはおすすめです。


*天文現象いろいろ*


■2日 夕方西の空で月と金星が接近

■7日 上弦の月

■8日 ジャコビニ流星群が極大

■10日 海王星の食

■15日 満月

■17日 プレアデス星団の食

■20日 秋の土用

■21日 オリオン座流星群極大、下弦の月

■22日 水星が西方最大離角

■29日 満月


*見ごろの星たち*

■アンドロメダ銀河・M31(銀河/230万光年)
 ペガスス座の隣、アンドロメダ座の領域には、有名なアンドロメダ銀河があります。空の暗い場所なら、肉眼でもぼんやりとその姿をみることができますが、双眼鏡や望遠鏡を使ったほうがより美しく見られます。星雲のようにも見えますが、天の川銀河の隣の銀河です。アンドロメダ銀河までの距離が、天の川銀河のサイズよりも離れている、つまりアンドロメダ銀河が天の川銀河の外側にある別の銀河だと判明しました。

■h−χ(エイチ・カイ/二重星団/h:7010光年 χ:8080光年)
 カシオペヤ座とペルセウス座の間あたりにある散開星団です。双眼鏡や低倍率の望遠鏡などでは2つの散開星団が同一の視野で楽しむことができます。宝石箱の中をのぞいているほど、美しく見えます。肉眼でみたときには恒星のようにもみえるため、昔は恒星だと思われて、それぞれh、χと名付けられました。その名残でいまも、h-χと呼ばれています。

■ガーネットスター(ケフェウス座/1000光年)

 肉眼では暗い星なので探しづらいですが、望遠鏡でのぞいてみると、深みのある朱色の星に見えます。まるで、1月の誕生石のガーネットのような色に見えることから、この名前がつけられました。直径は太陽の1500倍、表面温度は2000度の星です。

■M15(ペガスス座球状星団/3万1100光年)

 ペガススの鼻先にある球状星団です。球状星団は、星がボールのような球の形に集まったものです。大型望遠鏡では、星がつぶつぶした様子なども見ることができます。

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