*3月の星空*
3月になると、にぎやかな冬の星座は西の空に傾き、東の空から少しずつ春の星座が昇ってくるようになります。 ?マークを裏返した星の並びが目印のしし座が先頭です。しし座の足元には、土星が明るく輝いています。しし座の一等星のレグルスよりも土星の方が明るく目立っていますので、土星は簡単に見つけることができます。
また、北の空には、秋〜冬にかけて地平線の下に隠れていた北斗七星が姿を現します。北斗七星は、おおぐま座のしっぽの星の並びです。
冬の間、宵の明星として夕方の西の空で明るく輝いていた金星は、今度は明け方にまわります。明るい一番星は見納めです。
*天文現象いろいろ*
■4日 上弦の月
■5日 啓蟄(太陽黄経345度)
■10日 土星が衝
■11日 満月
■13日 天王星が合
■19日 下弦の月
■20日 春分(太陽黄経0度)
■25日 金星が内合
■27日 新月
■31日 水星が外合
*見ごろの星たち*
■土星 リングの美しい惑星です。土星は、その年によってリングの開き具合が変化してみえます。今年は、土星を横から見ることになるので、リングがとても細く見えるのが特徴です。夏には、リングがまるで消えたように見える「環の消失」も起こります! ■北斗七星 言わずと知れた有名な星の並びです。オリオン座と同じくらい覚えやすくて見つけやすいですね。北斗七星のひしゃくの、水をくむ部分から数えて1番目と2番目の星を、ひしゃくの口のあいている方へ5倍伸ばせば北極星が見つかります。 ■M44(プレセペ星団/散開星団・かに座) かに座には明るい星が少ないのですが、その代りにとても素敵な星団があります。ふたご座のポルックスとしし座のレグルスのちょうど真ん中あたりを双眼鏡や望遠鏡で覗いてみると、ぼんやりとした星の集まりを見つけることができます。
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