*9月の星空*
朝夕、すっかり涼しくなりました。 星空でも、夏から秋へとゆっくりとバトンタッチをしています。夏の大三角はまだまだ見えていますが、東の空から秋の四辺形が昇ってきます。秋の四辺形は2等星でできていますので、夏の大三角に比べると少し暗くて見つけづらいかもしれませんが、きれいな長方形の星の並びをしています。 また、北の空にはWの形に星が並んだカシオペヤ座も登場しています。そんな星空の中で最もよく目立っている星が木星です。南の空で黄金色に輝くひときわ明るい星です。飛行機と見間違うほど明るいので、簡単に見つかりますよ。
*天文現象いろいろ*
■4日 土星の環の消失(観察は難しい) ■5日 満月 ■7日 白露(太陽黄経165度) ■10日 11日にかけてプレアデス星団の食 ■12日 下弦の月 ■18日 天王星が衝 ■19日 新月 ■23日 秋分(太陽黄経180度) ■24日 さそり座アンタレスの食 ■26日 上弦の月
*見ごろの星たち*
■木星 木星は太陽系最大の惑星です。夜空でもかなりあかるく輝いていて、よく目立ちます。今年は、やぎ座のあたりにあります。望遠鏡では表面の縞模様や、木星の衛星(ガリレオ衛星)の様子もみることができます。 ガリレオ衛星が木星本体の影にかくれる様子や、衛星同士が隠しあう様子も観察できますので、じっくりみてみると面白いですよ。 ■天の川 南西の空〜天頂〜北東に向かって、天の川がみられます。街の明かりのない場所でなら、淡い光の帯がよくわかります。天の川といえば、夏の空!のイメージが強いかもしれませんが意外と9月の空でも天の川はきれいに見えます。 双眼鏡で天の川付近をのぞいてみると、肉眼ではわからなかった無数の星がきらめいて、とても美しいですよ。 ■アルビレオ(はくちょう座、二重星) はくちょうのくちばしに輝く星です。一見すると目立たない少し暗い星ですが、望遠鏡で見ると2つに分かれてみえる星です。金色と青色、2つの星の色の対比が非常に美しく、「天上の宝石」ともよばれます。小型望遠鏡でも手軽に楽しめますよ♪
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