*10月の星空*
10月になると、すっかり日の入りが早くなり、「秋の夜長」が感じられるようになります。読書や食欲、いろんな秋を楽しめますが、星を見るにも実は適した季節です。星が見え始める時刻が早く、天候も安定しているので星空がきれいな日が多いのです。
秋の夜空には、頭の真上近くに秋の四辺形(別名:ペガスス座の四辺形)があります。南の空低くには、秋のひとつ星フォーマルハウト(みなみのうお座の一等星)が輝いています。毎年、フォーマルハウトが1つだけ、ぽつんと輝いておりさみしそうな感じがしますが、今年はフォーマルハウトの近くに木星がまぶしく輝いていますので、さみしくありませんね。
*天文現象いろいろ*
■3日 中秋の名月 ■4日 満月 ■6日 水星が西方最大離角 ■8日 寒露(太陽黄経195度) ■9日 ジャコビニ流星群が極大 ■11日 下弦の月 ■18日 新月 ■20日 秋の土用(太陽黄経210度) ■21日 オリオン座流星群が極大(23時ごろ) ■23日 霜降(太陽黄経210度) ■26日 上弦の月 ■30日 十三夜(後の月)
*見ごろの星たち*
■フォーマルハウト(みなみのうお座) 秋の星座の中で唯一の一等星で、「秋のひとつ星」ともいわれています。南の空低くに、白っぽく輝く星です。昨年、フォーマルハウトの周りをまわる惑星がハッブル宇宙望遠鏡で直接観測され、話題になりました。「あの明るい星のまわりに、惑星がまわっているんだぁ・・」と思いながら見てみると、さらに楽しめますよ。 ■ガーネットスター(ケフェウス座) 北の空高くに、鉛筆の先のような形に星が並んでいるのがケフェウス座です。そのケフェウス座にあるのがガーネットスターです。4等星なので肉眼では見つけづらいですが、望遠鏡で見ると宝石のガーネットのように赤っぽく見えます。まわりの星に比べて、色が全然違って見えます! ■木星 木星は太陽系最大の惑星です。夜空でもかなりあかるく輝いていて、よく目立ちます。今年は、やぎ座のあたりにあります。望遠鏡では表面の縞模様や、木星の衛星(ガリレオ衛星)の様子もみることができます。ガリレオ衛星が木星本体の影にかくれる様子や、衛星同士が隠しあう様子も観察できますので、じっくりみてみると面白いですよ。 ■天の川 南西の空〜天頂〜北東に向かって、天の川がみられます。街の明かりのない場所でなら、淡い光の帯がよくわかります。天の川といえば、夏の空!のイメージが強いかもしれませんが意外と9月の空でも天の川はきれいに見えます。双眼鏡で天の川付近をのぞいてみると、肉眼ではわからなかった無数の星がきらめいて、とても美しいですよ。
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