*12月の星空*
12月は、1年のうちで日の入り時刻が最も早まるころです。18時ごろになると、すっかり暗くなり、星空が見られます。 南の空高くに、星がごちゃごちゃ集まったところがあります。これは星の集まり、M45(プレアデス星団)です。双眼鏡で覗いてみると、百個近くの星が散らばっている様子を楽しむことができます。プレアデス星団は、日本では「すばる」の名で親しまれています。すばるは、日本最大の望遠鏡すばる望遠鏡の愛称としても使われていますね。 2009年はすばる望遠鏡10周年、そして、ガリレオの天体観測から400年目の世界天文年です。2009年も残りわずか!みなさんは今年、宇宙をのぞきましたか?
*天文現象いろいろ*
■2日 満月 ■7日 大雪(太陽黄経255度) ■9日 うさぎ座R星が極大のころ
下弦の月 ■14日 ふたご座流星群が極大 ■16日 新月 ■22日 冬至(太陽黄経270度)
こぐま座流星群ピークのころ ■25日 上弦の月
*見ごろの星たち*
■オリオン座 4つの星でできる四角形の中に、3つの星が一列に並んでいるところがオリオン座です。オリオン座には、2つの一等星があります。赤っぽく輝くベテルギウスと青白く輝くリゲルです。また、3つ星の下に、ぽわっと白っぽく輝く場所があります。これがオリオン大星雲です。双眼鏡や望遠鏡を向けてみると、鳥が翼を広げて飛ぶような形にガスが広がっている様子を見ることができます。月明かりのない夜がおすすめです。
■M45 プレアデス星団/すばる(おうし座) 5〜6個の星が集まって、ぼんやり輝いているところがすばるです。双眼鏡では100個近くの星が集まって見えて、たいへん美しい星団です。オリオン座がのぼってくるころ、東の空高くにありますので探してみましょう。
■M31 アンドロメダ座大銀河 秋の四辺形とカシオペヤ座の間、ぼんやりとした光のかたまりが見えませんか?ここに隠れているのが、もっとも有名な銀河といえる、アンドロメダ座大銀河/M31です。天の川銀河のお隣の銀河ですが、隣と言っても230万光年ほど離れています。宇宙の広さが感じられますよね。双眼鏡でも見ることができますので、ぜひ探してみましょう。
|