*1月の星空*
1月になると、にぎやかな冬の星たちが輝くようになります。4つの星が四角い形に並び、その中に3つの星が横一列に並んだオリオン座が見つかります。オリオン座の三ツ星のすぐ下に、縦に3つの星が並んでいる「小三ツ星」の まん中には、オリオン大星雲M42があります。双眼鏡でも見ることができます。
オリオン座の南東でひときわ明るく輝くのは、おおいぬ座のシリウスです。シリウス周辺も双眼鏡でのぞいてみると、同じ視野に散開星団M41も見ることができるでしょう。
また、東の空から、オレンジ色の明るい星がのぼってきます。1月28日に最も接近する火星です。火星は2年2か月ごとに地球と接近し、見ごろをむかえます。今回は、かに座〜しし座の付近で輝き、夏前まで観ることができます。
*天文現象いろいろ*
■1日 満月(部分月食/食分0.082) ■3日 地球が近日点通過 ■4日 しぶんぎ座流星群がピークのころ ■5日 小寒(太陽黄経285度) ■7日 下弦の月 ■11日 金星が内合 ■12日 月が本年最南 ■15日 新月(日没時、西日本で部分日食) ■17日 冬の土用 ■20日 大寒(太陽黄経300度) ■23日 上弦の月 ■27日 月が本年最北 ■28日 火星が最接近(光度-1.3等級、9932万9831km) ■30日 満月 ■31日 火星が衝
*見ごろの星たち*
■火星 2年2か月ごとに地球と接近し、見ごろとなります。今回は、1月28日に最接近し、その後しばらく夜空で見られます。衝のころは、-1.3等級もの明るさで目立っています。 ■冬の大三角 おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、オリオン座のベテルギウスでできる、大きな三角形です。冬の大三角は、きれいな正三角形が特徴です。 ■オリオン座 オリオン座には、2つの一等星があります。赤っぽく輝くベテルギウスと青白く輝くリゲルです。また、3つ星の下に、ぽわっと白っぽく輝く場所があります。これがオリオン大星雲です。双眼鏡や望遠鏡を向けてみると、鳥が翼を広げて飛ぶような形にガスが広がっている様子を見ることができます。月明かりのない夜がおすすめです。
■M45 プレアデス星団/すばる(おうし座) 5〜6個の星が集まって、ぼんやり輝いているところがすばるです。双眼鏡では100個近くの星が集まって見えて、たいへん美しい星団です。 |