*12月の星空*
12月は、1年の中で、最も昼間が短く、夜が長いころです。冬至の日には、太陽がもっとも南寄りを通過します。 日没が早いので、星空を楽しみやすい時期ともいえます。秋の星たちはすっかり西の空へ傾き、東の空にはにぎやかな冬の星たちが輝きます。
一番目立っているのは、星の並びが特徴的なオリオン座です。オリオン座の西側、頭の真上近くには、星団の「すばる」が輝きます。すばるの星は、いくつ見分けられるでしょう?
じっくり観察してみてくださいね。
*天文現象いろいろ*
■2日 水星が東方最大離角 ■4日 金星が最大光度 ■6日 新月 ■7日 大雪(太陽黄経255度) ■13日 上弦の月 ■14日 ふたご座流星群が極大のころ ■18日 木星が東矩 ■19日 天王星が東矩 ■21日 満月(皆既月食!) ■22日 冬至(太陽黄経270度) ■28日 下弦の月
*見ごろの星たち*
■皆既月食(12月21日) 今年は、年間で3回も月食を見られる珍しい年でした。その最後の月食は、皆既月食です。今回は月の高度が低いときの現象のため、東の空がよく開けた場所で観察するのがいいでしょう。 +皆既食の開始:16時40分 +月の出(時刻)東京:16時26分 京都:16時42分 福岡:17時08分 +食の最大 17時17分 +皆既食の終わり 17時53分 +部分食の終わり19時01分 (予報は国立天文台暦計算室より)
■カペラ(ぎょしゃ座の一等星) 北の空高いところに、明るくきらきら輝く星がぎょしゃ座のカペラです。冬の星たちの中で最初に見え始める一等星です。北よりの空にあるので、北海道など、緯度の高い地域では一年中見ることができる星です。 ■すばる M45(おうし座の散開星団) 星の集まり「すばる」が頭の真上近くで輝きます。肉眼では、暗い星がごちゃっと集まっているように見えますが、双眼鏡ではたいへん美しく見ることができ、楽しめます。おうし座の肩のあたりにあります。おうし座は冬の代表的な星座の1つ。冬もすぐそこまできています! ■木星(太陽系の惑星) 太陽系最大の惑星です。宵の西空、どの星よりも明るく輝いて見えます。夏から秋にかけて見ごろとなっていました。今シーズンはそろそろ見納めです。 |