今月の星空

今はどんな星が空に出ているのでしょう??

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*2月
の星空*

 先月紹介したオリオン座のベテルギウスとともに、冬の大三角を構成する星のひとつ、おおいぬ座のシリウスについて今月は紹介します(ちなみに、もうひとつはこいぬ座のプロキオンですね)。

 中国では、夜空に輝くオオカミの目という意味で「天狼(星)」と呼ばれるシリウスは、地球から観測できる恒星の中で太陽の次に明るくみえ、非常によく目立ちます。また表面温度が高く、オリオン座のベテルギウスの赤色とは対照的に青白く輝いて見えます。古代エジプトでは、シリウスが空に見えだす時期とナイル川が氾濫する時期とが同じであることが発見され、その間隔を1年とする暦を定義して(シリウス暦と呼ばれます)、川の氾濫を予測して被害を避けていました。

 またこのシリウスという星は、昔から位置が少しずつ動くことが知られており、伴星[※注1]を持っていることが予測されていました。はたして19世紀の中頃、望遠鏡による観測によって白色矮星という、地球程度の大きさで太陽ほどの質量を持つ天体を伴星に持つことが発見されました(歴史上、初めて発見された白色矮星)。白色矮星は、恒星がその一生の最期にとる姿のひとつで、太陽も50億年後に白色矮星になると考えられています。

※[注1]伴星:
 恒星の多くは、太陽のような単独星ではなく、2つ(以上)の星がお互いの周りを回りあっている連星を形成しています。それらの星のうち、一般に明るい方を主星、暗い方を伴星といいます。。

*天文現象いろいろ*

■ 4日 立春(太陽黄経 15゚)
■ 8日 満月
■12日 月の距離が最近(距離 36万7921 km、視直径 32.5')
■15日 下弦
■19日 雨水(太陽黄経 330゚)
■22日 新月
■25日 細い月と金星が並ぶ
■27日 月と木星が接近
       月の距離が最遠(距離 40万4857 km、視直径 29.5')
 
AstroArts「天文現象カレンダー」
http://www.astroarts.co.jp/phenomena/2012/ph201202-j.shtml

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