今月の星空

今はどんな星が空に出ているのでしょう??

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*5月
の星空*

 春になり、だんだんと日没が遅くなっているのが感じられる季節になってきました。そんな中、夜空では 2 種類の恒星(※1)と惑星の共演を見ることができます。

 一つ目は、南西の空にある「しし」座のレグルスと火星です。レグルスは白色で、火星は赤色で輝いているように見えるので、隣り合った 2 つの天体は、まるで「ふたご」座のカストルとポルックスのように見えます。日没直後では、西の空にまだ「ふたご」座を見ることができるので、それらを見比べてみてはいかがでしょうか?

 二つ目は「おとめ」座のスピカと土星です。南東の空に、ひときわ輝いて見えるので容易に発見できると思います。これらの天体は見た目が似ていますが、瞬いている方(※2)がスピカです。その違いも観察してみましょう。また 5 月の頭には、スピカと土星に加え月も接近してきますので、是非豪華三本立てをご覧ください。

 さらに、今月 21 日の朝 7 時頃には話題の金環日食が日本の各地で見られます。この金環日食について天文イベント2012にて取り上げています。そちらも併せてお読みいただければと思います。

※1:恒星
星座を構成している、太陽のように自ら光り輝く星のこと(地球や火星は惑星といい、太陽の光を反射して輝いている)

※2:星のまたたき
恒星は非常に遠くにあるので点にしか見えません(惑星は小さいながらも面で見える)。そのため、大気ゆらぎの影響を受けやすく、瞬いて見えます。

*天文現象いろいろ*

■ 1日 八十八夜
■ 5日 立夏(太陽黄経 45゚)
■ 6日 みずがめ座η流星群が極大(出現期間 4月25日〜5月10日)
      月の距離が最近(距離 35万6955 km、視直径 33.6')本年最近
      満月
■10日 土星とスピカが接近
■13日 下弦
■20日 月の距離が最遠(距離 40万6442 km、視直径 29.3')本年最遠
■21日 小満(太陽黄経 60゚)
      金環日食(九州南部、近畿、東海、関東などで金環日食、
          全国で大きく欠ける部分日食)
      新月
■29日 上弦
 
AstroArts「天文現象カレンダー」
http://www.astroarts.co.jp/phenomena/2012/ph201205-j.shtml

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