今月の星空
今はどんな星が空に出ているのでしょう??
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5月21日に本州の広い範囲で見られた金環日食に引き続き、今月も天体直列に関する天文現象が2つあります。 一つ目は6月4日に見られる部分月食です。日食が太陽−月−地球がこの順番で一直線になったときに見られるのと同じように、 月食は太陽−地球−月がこの順番で一直線になったときに見られるイベントです。このことから分かるように、月食が起こるときは 必ず満月になっています。ただし逆は違い、満月だからといって必ずしも月食は起こりません。これは地球と月の公転軌道面が一致 しておらず、傾いているからです。このイベントは特に道具無しでも観察することができるので、是非気軽に空を見上げて見てみましょう。 もう一つは6月6日の7時10分頃から13時47分頃に※1見られる金星の太陽面通過です。これも天体が一直線上に並ぶために起こる イベントで、その順番は太陽−金星−地球の順番となり、日食の金星版と言えます。ただし金星は見かけの大きさが小さいため、 太陽のごく一部しか隠すことができません。このイベントは日食や月食に比べてもレアなイベントで、今回を逃してしまうと次は 2117年12月11日まで見られません。是非この機会に見て欲しいのですが、太陽を観察するので肉眼やサングラスなどではダメです。 正式な太陽観測メガネを用いるか、近くの天文台などで行われている観察イベントに参加してみましょう。 ※1 京都の場合の時刻。見られる時刻は国内の場所によって1〜2分のずれがあります。 *天文現象いろいろ* ■ 3日 月の距離が最近(距離 35 万 8481 km、視直径 33.3')■ 4日 部分月食(京都、大阪付近から西よりの地方では月出帯食※2) 満月 ■ 5日 芒種(太陽黄経 75゜) ■ 6日 金星の太陽面通過(全経過が見られる) ■ 10日 入梅(太陽黄経 80゜) ■ 11日 下弦 ■ 16日 月の距離が最遠(距離 40 万 5784 km、視直径 29.4') ■ 20日 新月 ■ 21日 夏至(太陽黄経 90゜、京都日出: 4時43分、日入: 19時14分) ■ 27日 上弦 ■ 28日 月と土星、スピカが並ぶ ※2月出帯食: 月が欠けたまま昇ってくること AstroArts「天文現象カレンダー」 http://www.astroarts.co.jp/phenomena/2012/ph201206-j.shtml |