*7月の星空* 金環日食、部分月食、金星の太陽面通過と 3 つ続いた天体直列イベントは終わりを迎え、普段の空が戻ってきました。7 月ともなると梅雨も明け、星空観察がしやすい季節となります。
今月の見どころと言えば、やはり「夏の大三角」でしょう。七夕伝説を物語る星々である、はくちょう座のデネブ、こと座のベガ、わし座のアルタイルを結ん
でできる大きな三角形が、天の川をまたぐように位置しています。また、デネブとベガを結ぶ線を対称軸としてアルタイルと反対の位置あたりには北極星(こぐ
ま座のポラリス)があり、方角を知るためにも利用できます。
また、今月の中頃 15、16
日あたりの夜明け前の東の空では、月と金星、木星、おうし座のアルデバラン、プレアデス星団(和名すばる)の共演が見られます。さらにそこから少し北の方
へ目を向けるとぎょしゃ座のカペラも輝いており、冬の星座が早くも顔を覗かせ始めているのが分かります。もし朝早く目が覚めてしまったら、早起きは三文の
徳、せっかくなのでこれらの天体を観察してみましょう。
*天文現象いろいろ*
■ 1 日 半夏生(太陽黄経100゜)
■ 2 日 月の距離が最近(距離 36万2371km、視直径 32.9')
■ 4 日 満月
■ 5 日 地球が遠日点通過(距離 1億5209万2429km、太陽視直径 31.5')
■ 7 日 七夕
小暑(太陽黄経 105゜)
■ 11 日 下弦
■ 13 日 金星が最大光度(光度 -4.5 等、視直径 37.1")
■ 14 日 月の距離が最遠(距離 40万4782km、視直径 29.5')
■ 15 日 月と木星、プレアデス星団が接近
■ 16 日 月と金星、アルデバランが接近
■ 19 日 新月
夏の土用(太陽黄経 117゜)
■ 22 日 大暑(太陽黄経 120゜)
■ 26 日 上弦
■ 28 日 みずがめ座δ南流星群が極大のころ(出現期間 7月15日〜8月20日)
■ 29 日 月の距離が最近(距離 36万7308km、視直径 33.5')
■ 30 日 やぎ座α流星群が極大(出現期間 7月20日〜8月25日)
AstroArts「天文現象カレンダー」
http://www.astroarts.co.jp/phenomena/2012/ph201207-j.shtml
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