黄華堂検定!

【第19回】

 2009年12月23日、野口聡一さんら3人の宇宙飛行士はロシアのソユーズ 宇宙船で国際宇宙ステーション(ISS)に到着しました。 野口さんは日本人最長の約6カ月間ISSに滞在します。 今回はISSやロケットに関する問題です。

(1)退役を間近に控えたアメリカのスペースシャトルに代わり、世界の飛行士を 宇宙へ運ぶ「足」となるソユーズ宇宙船。 ISSには常時2機がドッキングされている。 その理由を次から選びなさい。
 (あ)月へ移動するため
 (い)緊急時に脱出・帰還するため
 (う) 部屋として使うため

(2)2009年3月、 ISSに搭乗していた乗組員が一時的にソユーズ宇宙船に避 難した。 あるものがISSに衝突する可能性があったためである。 それは何か、次から選びなさい。
 (あ)スペースデブリ
 (い)宇宙線
 (う) UFO

(3)ソユーズ宇宙船はバイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。 ロケットの発射台は緯度が低い場所に設置するのが好ましいとされる。 理由を次から選びなさい。

 (あ)一年を通して気候が安定しているため
 (い)地球の自転による遠心力が大きいため
 (う)広くて平らな土地があるため




☆答え☆
(1)い
ソユーズ宇宙船の宇宙空間での耐久年月は6ヶ月、野口さんは地球に帰還するとき も同じ宇宙船に乗る予定です。

(2)あ
スペースデブリは、古くなった人工衛星やロケットの部品など、人間が宇宙空間に 棄てたゴミです。地球の周りを高速で回っており、小さなものでも衝突すると大変 危険です。

(3)い
全て設置場所として大事な要素ですが、緯度と関係しているのは「い」のみ。 ロケットを打ち上げる時に、遠心力をうまく利用するとエネルギーを節約できます。 バイコヌール宇宙基地は旧ソビエト連邦の南東、現在のカザフスタンにあります。 そのためロシアは自国内に宇宙基地を建設する予定です。


(鎌田:千葉市科学館 2010年01月)