黄華堂検定!

【第24回】

今回は今話題になっているあの探査機の問題です。

(1)今月13日に約7年間のミッションを終えて地球に帰還した、 JAXA(宇宙航空研究開発機構)の探査機の名称はどれでしょうか。
 (あ)かぐや
 (い)はやぶさ
 (う)あかつき

(2)この探査機は太陽系のある天体の表面の砂をを地球に持って帰ったと期待さ れています。それは何でしょうか。
 (あ)小惑星
 (い)火星
 (う)月

(3)何故(2)の砂を持って帰ったのでしょう?
 (あ)珍しい鉱物を探すため
 (い)地球にぶつからないか調べるため
 (う)太陽系の出来た頃の様子を調べるため




☆答え☆
(1)い
 実は選択肢のどれもJAXAの探査機の名称です。
 『かぐや』は月探査機で、ハイビジョンカメラやを電波観測機器等様々な機器備 え、月の表面や内部構造などを探りました。 『あかつき』は金星探査機で現在金星に向かっています。 主な目的は金星の大気構造を調べることです。 また、一般からメッセージやイラストを集め、ICチップに乗せて金星に届けていま す。

(2)あ
 『はやぶさ』は小惑星『イトカワ』の表面を削取り、地球に届けることを狙って いました。 小惑星の破片を地球に持ち帰ることは世界初の試みです。

(3)う
 小惑星は太陽系が出来た頃の組成を保っています。 従って小惑星を調べることで太陽系の初期の物質の様子を調べ、惑星が誕生する様 子を解明する手掛かりとなります。
 小惑星と同じように、彗星も太陽系初期の物質を保っていると考えられており、 例えばNASAは探査機の一部を彗星にぶつけ、その物質を調べたこともあります(Deep Inmact プロジェクト)。
 『はやぶさ』の詳しい情報はJAXAのページでどうぞ!
  http://www.jaxa.jp/projects/sat/muses_c/index_j.html


(森谷:京都大学 2010年06月)