黄華堂検定!

【第44回】

大変寒い季節となりました。
この寒空の中、今が一番見ごろの星があります。
今回は、一等星「カノープス」に関する問題です。

(1)りゅうこつ座のカノープスには和名(日本での呼び名)として正しいものを 選んでください。(複数選択可)
 (あ)南極老人星
 (い)紀州のミカンボシ
 (う)ネノホシ

(2)※※記述問題※※
カノープスが輝く「りゅうこつ座」は、もともとは別の大きな星座・アルゴ座の一 部分でした。 では、アルゴ座が輝いていた場所に現在ある星座を全て答えてください。

(3)アルゴ座は「アルゴ船」という船の星座です。 ギリシャ神話では、ふたご座になっているカストルやポルックスなど、多くの英雄 がアルゴ船に乗って、ある宝物を求めて冒険をします。 この宝物も88星座と深い関わりがあるのですが、どの星座でしょうか?
 (あ)ほうおう座
 (い)かんむり座
 (う)おひつじ座




☆答え☆
(1)あ、い
 カノープスは南の空地平線近くに輝き、日本や中国などの緯度では、なかなか見 つけることができません。 そのため、この星が見えたら長生きができる、という伝説がありました。 この伝説と一緒に中国から伝わった名前が「南極老人星」です。
 また、兵庫県の一部からはカノープスは「キシュウノミカンボシ」・「アワジボシ」 などと呼ばれることもあります。
「ネノホシ」というのは、北極星のことです。 方角を十二支であらわすと北の方角は「子」となることから、「子(ネ)の方角に 輝く星」ということかもしれません。

(2)とも座・りゅうこつ座・らしんばん座・ほ座
アルゴ座は大変大きな星座でした。そのため、4つに分けられたと言われています。

(3)う
 アルゴ座のギリシャ神話には、こと座の神話に出てくるオルフェウスや、ヘルク レス座のヘラクレスなど、多くの星座の英雄たちが登場します。 その英雄たちは、黄金の羊の毛皮を求めて冒険をしています。 詳しくは、アルゴ座のギリシャ神話を読んでみてください。


(石井:神戸市立青少年科学館 2012年2月)