黄華堂検定!

【第45回】

2012年3月7日、大規模な太陽フレアが発生してニュースになりました。
太陽フレアとは、太陽表面で起こる爆発現象です。
大量の電磁波(光)やプラズマ(電気をおびたつぶ)が放出されるため、大規模な フレアが発生すると、人工衛星や送電網に影響を及ぼす場合があります。
(7日のフレアでは、幸い大きな被害は出ませんでした。)
今回は、太陽フレアに関する問題です。

(1)太陽フレアが起こると、太陽表面から火炎が立ち上ります。
大規模なフレアの場合、火炎の大きさはどのくらいでしょうか。
 (あ)スカイツリーくらい
 (い)富士山くらい
 (う)地球数個分くらい

(2)太陽フレアによって飛び出すプラズマは、どれだけかかって地球にやってく るでしょうか。
 (あ)8分くらい
 (い)2時間くらい
 (う)2日くらい

(3)次のうち、太陽フレアに関係する自然現象はどれ?
 (あ)オーロラ
 (い)雷
 (う)地震




☆答え☆
(1)う
 太陽フレアの大きさは、通常数万km。これは地球数個分の大きさに相当します。
 なお、下記のサイトでは、3月7日に起こったフレアのようすが見られます。
http://www.youtube.com/watch?v=2rWB-lhUj-8

(2)う
 プラズマの速度は、地球軌道に達する時点で秒速数100kmもの高速です。 3月7日に発生したフレアの場合、約1日半で地球に到達しました。
 なお、フレアで発生した電磁波は光の速さで伝わるため、8分後に地球に届きます。

(3)あ
 太陽フレアによって放出されたプラズマが地球に到達し、大気中の粒子に衝突す ると、光が出ます。 これがオーロラの正体です。 オーロラが赤や緑のことが多いのは、酸素原子が発光するとこれらの色になるから です。 大規模な太陽フレアが起こった場合、普段オーロラの見られない地域でもオーロラ が観測できることがあります。


(小澤 2012年3月)