黄華堂検定!

【第46回】

しし座の方向に火星が輝いていますね。 しし座の1等星、青白いレグルスとの色の対比が奇麗です。
今回は火星に関する問題です。

(1)火星が赤く見えるのは何故でしょう?
 (あ)火星の表土が赤いから
 (い)火星の大気が赤いから
 (う)火星の海が赤いから

(2)これまでに火星に着陸したことのある探査機は次の内どれでしょう。
 (あ)バイキング
 (い)マリナー
 (う)ボイジャー

(3)地球では夕焼けが赤く見えます。 では、火星での夕焼けは何色でしょうか?
 (あ)赤色
 (い)青色
 (う)赤色の日と青色の日がある




☆答え☆
(1)あ
 火星の表土には酸化鉄(赤さび)が多く含まれている為、赤く見えます。
 火星の大気の主な成分は二酸化炭素・窒素・アルゴンで、どれも無色です。 また、海はありません。

(2)あ
 選択肢にあった探査機は全てアメリカ航空宇宙局(NASA)が計画したものです。
 バイキングは1970年代に行われた火星探査計画です。 バイキング1号とバイキング2号が火星への打ち上げられ、どちらも着陸しました。
マリナー計画は1960年から70年代に行われた惑星探査計画で、金星・水星・火星の 探査を行いました。 この内マリナー4、6、7、9号の 4機が火星に接近し、表面を撮影しましたが、着陸 はしていません。 ボイジャーは1977年に打ち上げられた木星、土星、天王星、海王星に連続して接近 し、表面を撮影した探査機です。

(3)い
 地球で昼間空が青く、夕焼けが赤く見えるのは、大気の粒子が青い色を散乱しや すいからです。 昼間は散乱された青い光を、夕焼け時には残った赤い光を見ています。
 一方、火星では大気中に砂を多く含み、赤い光を散乱しやすくなっています。 その為、昼間には赤い空、夕焼け時には青い空が見えます。
 現在火星に着陸しているスピリットが撮影した夕焼けの様子:
http://www.nasa.gov/multimedia/imagegallery/image_feature_347.html


(森谷:広島大学 2012年4月)