黄華堂検定!

【第52回】

 今回は最近のできごとからの出題です。

(1)今年8月、NASAの火星探査機が無事に着陸しました。 この探査機の名前は何というでしょうか?
 (あ)カッシーニ
 (い)マーズ・パスファインダー
 (う)キュリオシティ

(2)今年9月、映画「天地明察」が公開され、江戸時代の天文学者「渋川春海」 が注目されています。
 さて、江戸時代の天文学者の最も重要な仕事は何だったのでしょうか?
 (あ)生命の起源を探ること
 (い)暦を作成すること
 (う)星空解説をすること

(3)今年10月、京都大学の山中教授がノーベル医学生理学賞を受賞し、話題に なっています。
 では、昨年ノーベル物理学賞を受賞した天文学の研究は何でしょうか?
 (あ)超新星の観測による宇宙加速膨張の発見
 (い)ブラックホール蒸発の観測
 (う)超新星ニュートリノの検出




☆答え☆
(1)う
 キュリオシティは最新の火星探査機で、総重量は約0.9トンと非常に重く、火 星表面の土や岩石を採取し解析できる装置を搭載しています。 因みに、キュリオシティ (Curiosity)は、英語で好奇心という意味だそうです。 なお、「カッシーニ」は土星探査機、「マーズ・パスファインダー」は1997年 に火星に着陸した探査機です。

(2)い
 江戸時代、幕府にとって正確な暦を作成することは重要であったようで、特に日 食の予測を外すのことは幕府の威厳に関わる重大な問題であったようです。 渋川春海は、日本固有の正確な暦である「貞享暦」を作り上げた人物です。

(3)あ
 昨年のノーベル物理学賞は、パルムッター博士、シュミット博士、リース博士の 3氏が受賞しました。 受賞内容は、遠方銀河で起こった超新星を詳しく観測することにより宇宙が加速膨 張していることを発見したことでした。 なお、「ブラックホール蒸発」はホーキング博士のブラックホールに関する理論で、 未だ観測されていません。 また、「超新星ニュートリノの検出」は20ーベル物理学賞の受賞内容の一つで、 小柴博士が受賞しました。


(住吉:京都大学 2012年10月)