黄華堂検定!

【第55回】

 2013年の干支に因んで、今回はヘビにまつわる問題です。

(1)全天88星座の内「へび」がつく星座はいくつあるでしょう?
 (あ)3つ
 (い)4つ
 (う)5つ

(2)ヘビ星雲(Barnard 72)は暗黒星雲の一つです。
暗黒星雲は可視光で見ると黒く見えますが、それは何故でしょうか?
[参考]ヘビ星雲の画像:
こちら
 (あ)濃い物質が光を遮っているから。
 (い)その領域だけ何もないから。
 (う)巨大なブラックホールが存在しているから

(3)メデューサ星雲は、H II(エイチ・ツー)領域と呼ばれる赤い星雲の一つです。 H II領域は何が赤く光っているのでしょうか?
[参考]メデューサ星雲の画像:
こちら
 (あ)恒星の前景にあるガス
 (い)恒星の周囲にあるガス
 (う)恒星自身




☆答え☆
(1)い
 うみへび座、へび座、へびつかい座、みずへび座の4つです。
 うみへび座は春にしし座の南側に見ることができます。 へび座とへびつかい座は夏にさそり座やいて座の近くに見ることができます。 (へびつかい座は一時期話題になった『13星座占い』でご存知の方もいるのではな いでしょうか?) みずへび座は天の南極付近の星座ですので、日本からはみることができません。

(2)あ
 暗黒星雲では周囲に比べてガスや塵の密度が濃く、背景の恒星や銀河の光を遮り ます。 その為可視光で見ると黒く見えます。 『可視光』と書いたのは、実は、暗黒星雲の中では新しい星が誕生していることが 多く、赤外線などで見ると内部の星を見ることができる為です。

(3)い
 問題(2)に出てきた暗黒星雲の中で誕生した恒星はやがて紫外線を放射します。 その紫外線によって周囲の中性水素ガスが電離され、 Hαと呼ばれる赤い光を放出 します。


(森谷:広島大学 2013年1月)