黄華堂検定!

【第62回】

  7月末、すばる望遠鏡に搭載された新型の超広視野カメラのファーストライト画 像(アンドロメダ銀河)が公開されました。 今回はアンドロメダ銀河についての問題です!
*すばる望遠鏡の超広視野カメラのリリースページ
http://www.naoj.org/Topics/2013/07/30/j_index.html

(1)アンドロメダ銀河の視直径(見かけの大きさ)はいくらでしょうか? ちなみに 1′(分角)は1度の60分の1の角度です。
ヒント:月の見かけの大きさははおおよそ30′です。
 (あ) 10′× 5′
 (い)190′× 60′
 (う)320′× 190′

(2)銀河の形によって、銀河はいくつかのグループに分類されています。 ハッブル分類ではアンドロメダ銀河はどのグループに分類されているでしょうか?
 (あ)楕円銀河
 (い)渦巻銀河
 (う)棒渦巻銀河

(3)かつてアンドロメダ銀河は天の川銀河内にあるのか、それとも天の川銀河と は別の銀河なのかという論争がありました。 ハッブルがアンドロメダ銀河にある天体を発見し、その論争の決着がつきました。 ハッブルが見つけた天体とは何だったのでしょうか?
 (あ)Ia型超新星
 (い)セファイド型変光星
 (う)新星




☆答え☆
(1)い
 月(視直径おおよそ30分角)と比べると、大きく広がっており、空が十分暗けれ ば、肉眼でも見ることができます。
*しかし、実際には中心部の明るいところしか見えません。

(2)う
 棒渦巻銀河は、銀河中央のバルジが棒状に近い構造になっている銀河です。 また、天の川銀河も棒渦巻銀河であるという説があります。
銀河の形は国立科学博物館 宇宙の質問箱を参照して下さい。
http://www.kahaku.go.jp/exhibitions/vm/resource/tenmon/space/galaxy/galaxy04.html

(3)い
 光度変化の周期が長いほど、見かけの明るさが明るいというように、セファイド 型変光星は周期と光度の関係があることが知られています。 この関係を利用して、ハッブルはアンドロメダ銀河までの距離を測定しました。


(川端:大阪教育大学 2013年8月)