黄華堂検定!

【第63回】

  9月はお月見の季節、ということで今回は月に関するクイズです。

(1) 9月のある日、空がどの方角でもよく見える場所に来ています。 太陽が夕焼けを残して西の空へと沈んでいきました。 日没後振り返って東の空を見てみると、昇ってきたばかりの月が見えています。 この時の、月の形として一番近いのはどれでしょうか?
 (あ)三日月
 (い)半月
 (う)満月

(2)昇ってきたばかりの月を見ると、とても驚きます。 高いところにある普段の月と見え方が違うからです。 それでは、次のうち昇ってきたばかりの月の見え方で間違っているのはどれでしょ うか?
 (あ)明るく見える
 (い)大きく見える
 (う)赤く見える

(3)しばらくして月が高く昇ってきたところでもう一度月を眺めてみました。 普段は明るいなぁくらいにしか感じませんが、じっと見ていると月の模様が見えて きます。 それでは、この月の模様、あなたには次の内どれに見えるでしょうか?
月の模様を見ながら試してみて下さい。


 (あ)餅をつくウサギ
 (い)大きなハサミを持つカニ
 (う)女の人の横顔




☆答え☆
(1)う
 月は太陽との位置関係で形が変わって見えます。 太陽が西へ沈んだ時に、東から昇ってくるということは、月は地球をはさんで太陽 のちょうど反対側にあるということです。 その時は太陽が当たる面を正面に見ることになるので、形は満月となります。
(太陽、地球、月の位置関係と月の形)
 

(2)あ
 昇ってきたばかりの月は、夕焼けと同じ原理で「赤く」「暗く」見えます。 また、地平線近くで建物など大きさを比べられるものがあると、建物は遠く小さく 見えるのに対して月は同じ大きさなので、目の錯覚で月が「大きく」見えます。
 (昇ったばかりの月…月はここまで赤く見えます)


(3)あ、い、う(見えればどれでもO.K.)
 日本では、月でウサギが餅をついているというのが広く知られています。 しかし、地域によって見え方はいろいろあります。 向きを変えてみたり、明るい部分や暗い部分に注目したり、見方を変えることでい ろいろな形に見えてきます。 自分なりの見方を見つけられたら、それも面白いですね。 ぜひ、実際の月でも試してみて下さい。


(鈴木:京都大学 2013年9月)