黄華堂検定!

【第65回】

 11月はアイソン彗星が太陽にもっとも接近します。 ということで、今回は彗星に関するクイズです。

(1)彗星の本体は氷や砂の粒が混ざっており、「汚れた雪だるま」などと表現さ れますが、ではその大きさは一体どのくらいでしょうか?
 (あ)50mプール
 (い)富士山
 (う)日本列島

(2)彗星と言えば、その見た目から別名「箒星」としても知られていますが、で はその箒の部分はどのようにしてできるのでしょうか。 次のうち間違っているものはどれでしょうか?
 (あ)彗星が移動した後をたくさんの星がついていっている
 (い)太陽に近づいたときに熱などで氷が解けて、砂粒が飛ばされる
 (う)彗星が移動しているときに他の星の影響でバラバラに分裂していく

(3)彗星は細長い楕円軌道で、太陽に近づいたり、遠ざかったりしています。 中には数年、数十年といった短い周期のものもあれば、 200年以上の長い周期を要 するものもあります。 では長周期の彗星がもっとも太陽から離れるときの距離は一体どのくらいでしょう か?
※ 1AU(天文単位)= 1億5000万km
(あ) 100 〜 1,000 AU
(い) 1,000 〜 10,000 AU
(う) 10,000 〜 100,000 AU




☆答え☆
(1)い
 彗星の本体である核は塵(ダスト)と氷でできており、その大きさは数百 m〜10km と様々です。 我々が彗星として目にするのは核ではなく、太陽の熱によって核の氷などが蒸発し ガスとなってその周りを覆う「コマ」という部分です。 その大きさは、数万km〜数百万kmになります。

(2)あ
 問題の通りです。

(3)う
 長周期彗星の起源は太陽から数万AU離れたところにある「オールトの雲」である と考えられています。


(梅津:大阪教育大学 2013年11月)