黄華堂検定!

【第69回】

 サクラ咲き始め、春を感じられるようになってきました。 冬の星は西へと傾いて、春の星が見てきました。 今回は、今見ごろの星に関する問題です。

(1)春の星空で明るく輝く恒星アークトゥルス(うしかい座)は、ある大きな特 徴を持っています。 次のうちどれでしょう?
 (あ)明るさが大きく変化する変光星
 (い)大きな固有速度を持って移動する高速度星
 (う)星の終末である白色矮星

(2)現在、木星がキレイに見えています。惑星である木星には、有名な4つの衛 星がありますが、それら4つの衛星の総称は何というでしょうか?
 (あ)ニュートン衛星
 (い)ケプラー衛星
 (う)ガリレオ衛星

(3)4月は火星が地球に接近することもあり、明るい火星が見られます。 今回の火星最接近時には、どれくらいまで近づくでしょうか?
(因みに、太陽・地球間は1億5,000万km。)
 (あ)5,800万km
 (い)9,200万km
 (う)1億km




☆答え☆
(1)い
 アークトゥルスは0等星で、全天でも4番目に入る明るい恒星です(太陽は除く)。 このアークトゥルスは高速度星で、年間2秒角以上の速度でスピカ方向に動いてい ます。 5万年後にはスピカの傍で輝くアークトゥルスが見えるそうです。

(2)う
 イタリアの天文学者ガリレオが、望遠鏡を用いて発見したので、ガリレオ衛星と 呼ばれています。 因みに、ガリレオ衛星は、イオ・エウロパ・ガニメデ・カリストの4衛星です。

参考:世界天文年2009-HP
http://www.astronomy2009.jp/ja/webproject/spgali/galinaka_004.html

(3)い
 火星は、地球に2年2ヵ月ごとに近づきます。 今回の最接近時には-1.4等まで明るくなります。 今回の接近は 9,200万kmと比較的小接近ですが、2018年 7月末でには5800万kmと大 接近します。 望遠鏡を使うと実際に火星が大きく見えるので、機会があれば是非見て下さい。

参考:AstroArts社【特集】2014年火星接近
http://www.astroarts.co.jp/special/2014mars/index-j.shtml


(住吉:京都大学OB 2014年3月)