黄華堂検定!

【第70回】

今回は、5月11日に衝となり観望の好機を迎える土星の問題です。

(1)土星は立派な環があることで有名な惑星です。 その環の正体はいったい何でしょうか。
 (あ)円盤
 (い)ガス
 (う)氷の粒

(2)土星の環の厚さはどれぐらいでしょうか。
 (あ)1km以下
 (い)1km〜10km
 (う)10km〜100km

(3)土星の衛星で一番大きなものは次のうちどれでしょうか。
 (あ)エンケラドス
 (い)タイタン
 (う)ガニメデ




☆答え☆
(1)う
 土星の環は一枚の大きな円盤のように見えますが、実はたくさんの細い環が集ま ったもので、その環は氷や岩石の粒の集まりです。 粒は数mmぐらいのものもあれば、数mほどの大きなものもあります。
(2)あ
 土星の環の横幅は地球が10個以上並ぶほど大きなものですが、その厚みは 1km以 下だと思われています。 これほど薄いので、地球から土星の環が真横から見える時期は、まるで環が無くな ったように見えます。 今年の環の傾きは、開きすぎず美しい土星の姿を見せてくれます。 ぜひ、望遠鏡で見てみましょう。
(3)い
 土星最大の衛星はタイタンと言い、太陽系の衛星の中でも 2番目に大きな衛星で す。(一番は木星のガニメデ)  タイタンは濃い大気をもった衛星で、そのほとんどが窒素でできています。  この濃い大気が太陽からの光を遮断しているので、タイタンでは昼間でも暗雲が たちこめた状態だと考えられています。

(飯野:大阪教育大学OG 2014年4月)