黄華堂検定!
【第71回】
若田宇宙飛行士らを乗せた宇宙船「ソユーズ」が、 5月14日に無事カザフスタン共
和国に着陸しましたね。
今回は、若田宇宙飛行士が長期滞在していた「国際宇宙ステーション」や帰還する
のに使われた「ソユーズ」に関する問題です。
(1)若田宇宙飛行士らの帰還のため、ソユーズが国際宇宙ステーションから分離
し、カザフスタンに着陸するまでにかかった時間はどのくらいでしょうか。
(あ)50分くらい
(い)90分くらい
(う)200分くらい
(2)国際宇宙ステーションに設置された日本の実験棟「きぼう」の中にある、船
内実験室の広さはどのくらいでしょうか。
(あ)3坪くらい
(い)30畳くらい
(う)サッカー場くらい
(3)国際宇宙ステーションは地上から見ることができます。
どのような条件で観察できるでしょうか。
(あ)低いところを飛んでいるので、曇りでも見ることができる
(い)日没後と日の出前の2時間ほどは、国際宇宙ステーションに
日が当たるため、見ることができる
(う)双眼鏡を使うとよく見ることができる
☆答え☆
(1)う
ソユーズが国際宇宙ステーションから分離したのは、日本時間5月14日午前7時36分、
カザフスタンに着陸したのは10時58分なので、およそ200分かかりました。
軌道離脱は10時4分なので、実際に地上に向かって落ちていた時間は50分程度ですね。
(2)い
きぼうの船内実験室は、長さ11.2メートル、直径 4.4メートルで、およそ49平方
メートルです。
畳にすると30枚分になります。
国際宇宙ステーション全体の大きさはサッカー場に匹敵するほど大きいそうです。
(3)い
国際宇宙ステーションを見ることができるのは、地上が暗く、国際宇宙ステーシ
ョンからは太陽が見えている状態のときです。
これは日没後と日の出前の2時間ほどにあたります。
この間にたまたま日本上空を通過していれば観察できますが、通過時間は 5分ほど
なので見逃さないようにしないといけませんね。
目視予想はJAXAのホームページを参考にしてください
(
http://kibo.tksc.jaxa.jp
)。
また国際宇宙ステーションは、雲よりもはるかに高い地上からおよそ 400キロメー
トルのところを飛んでいるので、雲が出ているときは見ることができません。
双眼鏡を使うと視野が狭くなってしまうため、国際宇宙ステーションを見つけるの
は難しいです。十分に明るいので、肉眼で探しましょう。
(田崎:国立天文台 2014年6月)
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