黄華堂検定!

【第73回】

 2014年 8月13日、ペルセウス座流星群が極大になります。 1月のしぶんぎ座流星 群、12月のふたご座流星群と並ぶ「三大流星群」の一つです。毎年たくさんの流星 が見られ、観測しやすい流星群としても有名です。今年のペルセウス座流星群は、 残念ながら観測条件があまり良くないですが、それでもある程度の個数は観測出来 るでしょう。今回は、そんなペルセウス座流星群に関する問題です。


(1)流星の元となる物質を流星物質と呼びますが、この流星物質は主に何である と考えられているでしょうか。
 (あ)隕石
 (い)小さな塵の粒
 (う)月の石


(2)ペルセウス座流星群の場合、流星物質は次のどの天体によるものでしょうか。
 (あ)スイフト・タットル彗星
 (い)超新星SN 1987A
 (う)アンドロメダ銀河


(3)ギリシア神話では、ペルセウスは半神の英雄として有名です。 星座絵では、ペルセウスは右手に剣を持っていますが、左手には何を持っているで しょうか。
 (あ)怪物メドゥーサの首
 (い)天馬ペーガソスの翼
 (う)スマートフォン


 いくら夏とはいえ、場所によっては冷えるところもあるので、パーカーなど羽織る ものを持っていくことをお勧めします。また、暗闇に目が慣れるまでは時間がかかり ますので、全然流れないからといってすぐに屋内に戻らないように(笑)。




☆答え☆
(1)い
  日本で現在稼働中の最古のプラネタリウムは明石市立天文科学館にあります。 1960年の開館当初から稼働しており、今年で54周年を迎えます。 投影機は古くても、星像はシャープであり、満天の星の中に 2球式の投影機のシル エットが浮かぶ様子はまさにプラネタリウム、という感じがします。


(2)あ
 流星物質は、大部分が彗星から放出されたものです。彗星の軌道上にここから放 出された塵が大量に分布し、その中を地球が通ることで、流星群が発生します。 ペルセウス座流星群の場合は、スイフト・タットル彗星が流星物質を出す彗星 (母 天体) になり、これは太陽の回りを約 130年かけて回っています。ちなみに流星物 質は小惑星由来のものもあり、かけらが大きいものは隕石として地上に落ちること もあります。


(3)あ
 ギリシア神話では、ペルセウスは、大神ゼウスとギリシアのアルゴスという国の 王女ダナエの間に生まれましたが、自分が育った島の王に邪魔者扱いされ、怪物メ ドゥーサの退治に向かわされました。 ご存知のように、メドゥーサは髪の毛が蛇で、彼女を見たものは恐怖のあまり石に なってしまいます。 ペルセウスは多くの助けを得て、見事メドゥーサの首を取ることに成功しました。 ちなみにこのときメドゥーサの首から出た血から、天馬ペガソース (ペガサス、ペ ガススとも)が生まれました。


参考文献
・国立天文台HP
・日本流星研究会HP


(増本:大阪教育大学 2014年8月)