黄華堂検定!

【第78回】

 2015年の4月4日に皆既月食が起こります。 月食は太陽・地球・月が一直線に並び、地球の影が月に映る現象です。 そんな月食現象に関する問題です。


(1)月食と日食はどちらのほうが多く起こるでしょうか?
 (あ)日食
 (い)月食
 (う)同じくらい


(2)皆既月食で月が赤くなるのはなぜでしょう?
 (あ)月に夕陽が差し込むから
 (い)太陽の光が少なくなり月の赤い地面が際立つから
 (う)地球の影が赤い色をしているから


(3)皆既月食の色に影響をあたえるのは次のうちどれでしょう?
 (あ)火山の噴火
 (い)車の排気ガス
 (う)PM2.5




☆答え☆
(1)い
 実は基本的に日食(皆既、金環、部分日食を含む)のほうが多く起こります。
今年の4月4日には皆既月食は2014年10月8日に観測された皆既月食からわずか6か月 のスパンしかありません。一方、日本でも多くの地域で観測された2012年5月21日 の金環日食以来、日本で日食は起こっていないため頻度が非常に少なく感じます。 しかしこれは日本での観測のみの話であり、日食は少なくとも年に2回、世界のど こかで起こります。月食は広い地域で同時に観測できるため、見られる機会が多い だけなんですね。ちなみに次に日本で見られる月食(部分月食)は2017年8月8日に なります。
 ☆21世紀に観測される月食の回数→142回 日食の回数→224回


(2)あ
 地球の空気が太陽の光を曲げることが原因です。
夕やけと同じで、太陽の白い光が地球の空気やちりに当たって散らばって、赤っぽ い光だけが月に届くので、赤っぽい色になります。


(3)あ・い・う(全て正解)
 地球の大気中のちりが原因となるので全て正解。
例えば火山が大噴火して、火山灰が空気にたくさんまざったりすると、より黒っぽ い赤色になります。空気の状態によって月の色が変わるので、天文学者や気象学者 には皆既月食の月の色を観測する研究を行っている人もいます。



(福嶌: 2015年03月)