黄華堂検定!

【第83回】

NASA(アメリカ航空宇宙局)の探査機が日本時間の7月14日21時50分頃、冥王星に再接近し、これまでにない詳細な冥王星の姿を捉えることに成功しました。
今回はそんな探査機に関する黄華堂検定です。


(1)この探査機の名前は何でしょう。

 出典:NASA

 (あ)ボイジャー2号
 (い)メッセンジャー
 (う)ニューホライズンズ


(2)この探査機が地球から打ち上げられて、冥王星に達するのに何年かかったでしょうか。
 (あ)2年
 (い)7年
 (う)9年


(3)この探査機が冥王星に接近したときの速さは、飛行機の何倍くらいでしょうか。
 (あ)5倍  (い)50倍  (う)500倍



☆答え☆
(1)う
 ニューホライズンズの名前には、人類史上初めて冥王星など太陽系外縁天体の探査をするということで「新しい地平を開く」という意味が込めれれています。 ちなみに、ボイジャー2号は1977年8月に打ち上げられ、木星・土星・天王星・海王星を訪れましたが、冥王星には向かわずに太陽系を離脱しました。 また、メッセンジャーは2004年8月に打ち上げられ、2011年3月に水星の周回軌道に入って観測が行われ、2015年5月に水星表面に落下し、ミッションを終了しました。


(2)う
 ニューホライズンズは、2006年1月に打ち上げられました。 打ち上げ当時は冥王星はまだ惑星とされていましたが、のちに惑星から準惑星へと変更されました。ニューホライズンズは惑星探査機として打ち上げられながら、「惑星」探査機ではなくなったユニークな探査機といえます。 ちなみに2年は探査機「はやぶさ」が打ち上げられて小惑星イトカワに達するまでにかかった時間、7年は「はやぶさ」が打ち上げれてから再び地球に戻るのにかかった時間です。


(3)い
 ニューホライズンズは、最接近時で冥王星から約1万4000km離れたところを毎秒14kmの速さで通過しました。(飛行機の速さをおよそ毎秒0.20〜0.25km(200〜250m)としました)。 これから冥王星を離れ、さらに遠い太陽系外縁天体の探査に向かいます。



(渡辺: 2015年08月)