黄華堂検定!

【第85回】

夏の暑さもかなり抜け、朝晩はむしろ肌寒いくらいの季節になってきました。 そんな10月は、りゅう座流星群(ジャコビニ流星群)、おうし座南流星群、オリオン座流星群の3つの流星群が極大となります。
今回はそんな流星からの問題です。


(1)地球上で流星現象を引き起こす原因となる物は次のうちどれでしょう
 (あ)流星物質
 (い)宇宙からの未知の物質
 (う)人工衛星の破片


(2)流星が流れたときに音が聞こえるという現象があります。 古く中国では、そんな音を伴う流星を日本ではよく知られている妖怪の名前で呼んだそうです。
さて、その妖怪の名前は?
 (あ)いったんもめん
 (い)天狗
 (う)鬼太郎


(3)流星は、いろいろな過去の文献資料に登場していますが、記録でもっとも古いと考えられているのは次のうちどれでしょう?
 (あ)枕草子
 (い)古今和歌集
 (う)水鏡




☆答え☆
(1)あ
 流星物質は、大きさも数ミリから数センチ程度と小さく、重さも1円玉より軽いものがほとんどで、明るい流星は重さが10g程度と重くなります。 もちろん(い)の宇宙からの未知の物質という可能性も否定はできないですね・・・。
#人工衛星の破片ではないという説明も欲しい。


(2)い
 現代のように研究機関や報道機関のなかった古代では、流れ星や隕石の現象に対して人々のさまざまな憶測や突拍子もない言葉が流行していたようです。 このような民衆の多様な言葉が徐々に1つの流れとなり、時代背景も重なって、天狗というものが出来上がっていったと考えられています。


(3)う
 水鏡に 「其年の8月に、星の如くに降りしをこそ見侍りしか、あさましかりし事に侍り」 と記されており、この記録は1966年・1999年に見られたしし座大流星雨と同じ現象だそうです。 枕草子、古今和歌集には一切記録はない? あるならそれぞれ何年に記された書物なのか説明が欲しい。




(塩田: 2015年10月)