黄華堂検定!

【第89回】

 2月12日にHU-Aロケットの記念すべき30号機によってX線天文衛星ASTRO-Hが打ち上げられる予定です。 先輩衛星であるすざくに負けないぐらい大活躍してほしいですね!
そこで今回はX線天文衛星に関する問題を出題したいと思います。

(1)1895年にドイツで発見されたX線、さてその名前の由来はどれでしょうか?
 (あ)W線の後に見つかった電磁波だから。
 (い)見つけた人の名前がエックスさんだった。
 (う)未知のものという意味のXから。


(2)これまでに日本で打ち上げられたX線天文衛星はどれでしょうか?(1つとは限りません!)
 (あ)はくちょう
 (い)あすか
 (う)てんま


(3)ASTRO-Hに搭載されているX線望遠鏡は実はあるお菓子の形に似ているんです。 そのお菓子とはなんでしょうか?
 (あ)バウムクーヘン
 (い)ロールケーキ
 (う)マカロン




☆答え☆
(1)う
 中学生以上の人だと”方程式”を数学で習ったことがあると思いますが、そのときにわからない値をXでおくことが多いですよね。 これはXという文字が未知のものを表す文字とされているからです。 骨が透けて写る不思議な光…発見当時の人々にとってX線は、今までの常識をくつがえす未知のものだったのでしょう。


(2)全部!
 少しいじわるでしたね。 これまでに日本は問題に出てきた3機とすざく、ぎんがを合わせた計5機のX線天文衛星を宇宙に送りだしてきました。 なんだか羽が生えた生き物の名前が多いようですが、このパターンでいくとASTRO−Hの名前は”ほうおう(鳳凰)”なんてどうかな、と考えています。 皆さんの予想はどんな名前でしょうか?


(3)あ
私たちが天体観測会で使うような望遠鏡とは違い、ASTRO-HのX線望遠鏡は薄い鏡を何枚もバウムクーヘンの層のように重ねて作られています。 これはX線が非常に小さな角度で入射ないと反射しないことを考慮した形なのです。




(野村: 2016年02月)