黄華堂検定!

【第96回】

秋から冬にかけて、空気が澄んで、星空がきれいにみられる季節になりました。 今回はこの時期楽しめる星空に関する問題です。


(1)秋の星たちを探す目印となる星の並びは?
 (あ)秋の大三角
 (い)秋の四辺形
 (う)秋の大曲線


(2)秋の四辺形のうち北東角の星「アルフェラッツ」の意味は?
 (あ)馬のへそ
 (い)姫の頭
 (う)4番目の星


(3)秋の夜空でみられる星の集まりである、M15(ペガスス座球状星団)、M45(プレアデス星団)、M31(アンドロメダ座大銀河)のうちで、太陽系からの距離が近い順は?




☆答え☆
(1)い
別名、「ペガススの四辺形」とも呼ばれ、ペガスス座の胴体の部分にあたる星の並びです。 11月上旬の午後9時頃には、頭の真上あたり、やや暗い星が四つ、長方形に並んでいます。 他に明るい星がないので、意外と見つけやすいですよ。


(2)あ
秋の四辺形の北東角の星は、以前はペガスス座のお腹の星でもあり、アンドロメダ座の頭の星でもありました。 現在は、アンドロメダ座α星とされています。 アンドロメダ姫の頭の星ではありますが、かつてのペガスス座の名残りで、「馬のへそ」という意味でアルフェラッツと呼ばれています。


(3)近い順にM45(443光年)・M15(33600光年)・M31(230万光年)
M45は、銀河系内の散開星団、M15は、銀河系の端の方にある球状星団、M31は我々の住む銀河系のお隣にある銀河で、ケタ違いの遠さです。 星の集まりといっても、種類も距離も規模も、全く違っています。 星空の奥行きを感じながら、天体観察してみてはいかがでしょうか。




(Hashimoto: 2016年11月)