黄華堂検定!
【第97回】
紅葉も終わり、夜空の主役は賑やかな冬の星座に変わりつつあります。
夜空に思いを馳せながら星空に纏わるクイズで気分転換しましょう!
(1)冬の夜空の明るい星々を見上げていたあなた。
傍ら童に「どの星が一番大きいの?」と聞かれてました。
さて、次のうち星の中で直径が一番大きい星はどれでしょうか?
(あ)シリウス
(い)リゲル
(う)ベテルギウス
(2)12月にオーストラリア旅行へ行ったあなた。
満天の星空を見てみると日本で見た星空と比べて何か違和感が。。
さて、どんな違和感を感じたでしょうか?
(あ)夏の星座が輝いている
(い)オリオン座が上下逆さまに見える
(う)赤色のベテルギウスが青色に見える
(3)今年11月にはスーパームーンが話題となりました。
さて、満月の見かけの大きさは、どれくらい変化するでしょうか?
(あ)平均の大きさの +/- 0.65% 程度で変化
(い)平均の大きさの +/- 6.5% 程度で変化
(う)平均の大きさの +/- 65% 程度で変化
☆答え☆
(1)う
ベテルギウスは、太陽の1180倍の直径を持つ巨大な恒星です。
非常に大きい理由は、赤色超巨星と言われる寿命間近の恒星であるためです。
参考図を見ると、ベテルギウス(Betelgeuse)はリゲル(Rigel)・シリウス(Sirius)・太陽(Sun)に比べて非常に巨大なことが分かります。
図1:恒星の大きさの比較 (NASA Space Place HP)
(2)い
南半球のオーストラリアでは、北の方向にオリオン座が見えるため、地平線に対して上下が逆さまのように見えます。
図2:南半球におけるオリオン座の見え方 (Star Chart)
(3)い
月の見かけの大きさは、+/-6.5% 程度と大きく変化します。
+/-6.5%程度の変化は、成人男性の身長のバラつき程度です。
(平均身長170cmの+/-6.5%は、最大181cm, 最小159cm。)
月の見かけの大きさの変化は、月が地球の周りを半径一定の円軌道ではなく、楕円軌道で回っているのために生じます。
図3:2016年最大の満月・最小の満月の大きさ比較(提供:国立天文台)
(Sumiyoshi: 2016年12月)
|
|