連載:突撃!隣の・・・

【第4回 サイエンスカフェ・はりま】

 第2回・第3回に引き続き、サイエンスカフェ・はりまの紹介をさせていただきま す。

 兵庫県以外の方にはあまり耳になじみがないかも知れませんが、「はりま」(=播磨) とは、兵庫県南西部の昔の呼称で、その名の通り、姫路市を中心に活動を行ってい ます。 私自身、科学の話を聞くのが好き (ですが数理的にムズカシイ話になるとついてい けないのですが・・・ )、喫茶店でお茶するのが好き、で、その両方を同時に満た すものがサイエンスカフェでした。

 サイエンスカフェ・はりまは2008年 9月に神戸大学サイエンスショップさんの支 援を受けて発足し、この11月に第10回を開催いたします。 コンセプト、という堅苦しいものではなく、こんな感じで進めて行きたいというポ イントは、
1)播磨地域の特色をできるだけ生かす、
2)開催頻度、
3)コミュニケーション、
の3つです。

 1)では、地元にちなんだゲストスピーカーや、場所、開催話題を選んでいます。 開催場所は播磨地域のさまざまな場所で行っています。 喫茶店だけでなく、城下町らしく町家でも時々開催しています。

 2)の開催頻度は、2〜3ヶ月毎に 1回ぐらいはやりたいなと思っていますが、現実 的にはまちまちな頻度になっています。 平均的には、2〜3ヶ月毎に1回程度になっています。

 3)については、ゲストスピーカーは、大学教授のような既に研究者としての社会 的基盤のある人ばかりではなく、大学院生なども含めて、少なくとも普通の市民よ りは専門家の人を呼んでざっくばらんな雰囲気の場を目指しています。 また、カフェ本番終了後、必ず懇親会・二次会を持つことにしています。 黒田代表(西はりま天文台公園園長)によるとこれが最重要事項とのことです(只の酒 呑みのおっさんという噂もあります。 あくまでも「噂」です…)。 また、一次会からアルコール入りで開催した回もありました。

 これまでの開催のテーマ・ゲストは以下のとおりです。 黄華堂メンバーである嶺重さんにもお話いただいています。

第1回 からだを守る白血球の七変化 通山由美さん(姫路獨協大学)
第2回 ブラックホールをみる! 嶺重慎さん(京都大学)
第3回 六甲山地の成り立ちと地震 新井敏夫さん(兵庫県立湊川高校)
第4回 素粒子物理 〜理論から実験の現場まで〜
     久保田隆至さん(東京大学素粒子物理国際研究センター)
     安田淳一郎さん(名古屋大学高等教育センター)
第5回 姫路城周辺の植物観察 家永善文さん(元姫路市立科学館)
第6回 「シルクロードのくすり」を訪ねて 本多義昭さん(姫路獨協大学)
第7回 死別悲嘆のはなし 坂口幸弘さん(関西学院大学人)
第8回 南アフリカと天文学 高橋隼さん(神戸大学)
第9回 光がうまれるしくみ 関口芳弘さん(理化学研究所)
第10回は来る 11月13日(土)、京都大学の杉山淳司さんをお迎えして「科学が教えて くれる木の文化」と題して、兵庫県立歴史博物館内喫茶店、薩摩の仁 (ひと)にて開 催します。 これからもさまざまなテーマ、さまざまな形態でゆる〜く続けていこうと思ってい ます。応援・ご支援よろしくお願いします。


(尾崎:サイエンスカフェ・はりま 2010年10月)