連載:突撃!隣の・・・

【第13回 コニカミノルタプラネタリウム満天】

 「星が見たい」そう思った時、皆さんはどこへ行きますか?
もちろん街から遠く離れた場所に行けば、きれいな星空を見ることはできます。し かしなかなかそんな時間が取れない、もっと気軽に星空を楽しみたい。そんな時に 手軽に満天の星空を楽しめるのがプラネタリウムです。

 日本には数多くのプラネタリウムがありますが、通常は科学館のような公営の施 設です。しかし、民営のプラネタリウムというのもあり、その中の一つが今回紹介 する「コニカミノルタプラネタリウム満天」(以下、「満天」)です。

 「満天」はコニカミノルタプラネタリウム株式会社の直営館として2004年にオー プンしてから、もう10周年を迎えました。東京は池袋のサンシャインシティの中に あり、駅から徒歩圏内とアクセスが抜群です。ショッピングや水族館を楽しむつい でに、プラネタリウムも楽しむことができます。

 さて、そんな「満天」。
公営でも民営でもプラネタリウムなんだから、あまり変わらないんじゃないか?
もちろん満天の星空が見られる、という点は同じです。しかし、実は演出にけっこ う違いがあるんです。

 科学館のプラネタリウムは、太陽が沈むところから始まり、その日その場所で見 る星空を解説するのが基本になります。科学館は教育施設という位置づけであり、 番組の中で「科学」を伝えることになります。それに対して、「満天」は星空を楽 しむ場所だと言えます。

 投影作品によって、オーロラなら北欧の星空、南十字なら南国の星空が投影され る他、そうした地方の文化などのように星空にまつわるエピソードが紹介されます。 科学館では日本で見る星空が主なため、私の中ではちょっと違う星空が見られると いう印象があります。その他独自の演出としては、ヒーリングプラネタリウムでア ロマの香りに癒されたり、動いていく星々をじっくりと見ていく、といった科学館 では行いにくいものが見られます。
(実は、単純に星空を眺めるだけの時間は科学館では少ないのです。)

あと、意外なメリットとしては
・月曜日も投影している
・夜も投影している
ということがあります。
 科学館は月曜日がお休みのところが多いんですね。時間も17時までのところがほ とんどです。そんな中、遅くまで投影しているため、昼間に観光をして夜にプラネ タリウムを見るなんてことができるのです。夜行バスまでに時間があるけど、夜に どこに見に行こうという時にもよさそうです。

 いろいろイベントも開催されていますし、最近では、プラネタリウムを1時間貸切 って実現したい願いを募集するという話がありました。
http://www.konicaminolta.jp/com_message/projects/planetarium/2015/index.html?cid=JPL1312R16
また、来年には3度目のリニューアルを行うことも発表されています。
いったいプラネタリウムにはどんな可能性があるのか、これからも楽しみですね。


(鈴木:京都大学 2015年01月)