今月の星空

今はどんな星が空に出ているのでしょう??

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*2月の星空*


 2月は一年を通じて最も寒い時期ではありますが、その一方で最も夜空がにぎやかで、肉眼での星空観察がしやすい時期でもあります。  なんといっても目立つのは、三ツ星で有名な、南の空に浮かぶオリオン座でしょう。 オリオン座の一等星の内、赤い方のベテルギウスという星は、観測したところ星の形が変形していることから、星の一生を終え今にも爆発しそうである、あるいは既に爆発しているかもしれない(※)、と考えられており、天文学者の間でも注目を浴びています。

 オリオン座からやや左下にいったところに青白く輝く星が見られますが、これは全天でもっとも明るい、おおいぬ座のシリウスという星です。 その他にも天頂近くを中心として、こいぬ座のプロキオン、ふたご座のカストル、ポルックス、ぎょしゃ座のカペラ、おうし座のアルデバランといった明るい星たちがさまざまな色で輝いており、非常に綺麗です。

 また目に自信のある方は、天頂からやや西、黄色に輝く木星を挟んで赤いアルデバランと反対側あたりにある「すばる」を観察してみてはいかがでしょうか? 「すばる」は星がいくつか集まった星団と呼ばれる天体なのですが、目の良い方は一個一個の星を区別してみることができます。 さて、あなたはいくつ見て取ることができるでしょうか?

(※)
光の速度は有限であるため、ベテルギウスが発した光が地球に届くのには約 700年かかります。 ですので、たとえ昨日爆発していたとしてもそれが分かるのはずっと後のことであり、「今まさに存在しているかどうか」は実際のところは分からないのです。 また、今にも爆発しそうだといっても、それは天文学的な時間感覚の話で、それが明日か 100 年後か 1000 年後かは分かりません。

*天文現象いろいろ*

■ 3日 節分
    下弦
■ 4日 立春(太陽黄経 315゜)
■ 7日 月の距離が最近(距離 36万5317km、視直径 32.7')
■10日 新月
■18日 月と木星が大接近
    上弦
    雨水(太陽黄経 330゜)
■19日 月の距離が最遠(距離 40万44718km、視直径 29.3')
■26日 満月

参考: AstroArts「天文現象カレンダー」
http://www.astroarts.com/phenomena/2013/ph201302-j.shtml

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