今月の星空

今はどんな星が空に出ているのでしょう??
の辺りをクリックすると星空レポートにジャンプします。
※Internet Explorer では動作しない可能性があります。 現在対応中です。

「過去の星空」はコチラ

*5月の星空*


 夜空を賑わせていた冬の星に変わり、春の星が見ごろとなりました。北の空には、 伏せた柄杓の形に北斗七星が見えています。その柄のカーブに沿って線を伸ばして 行くと、赤いアルクトゥルス、白いスピカと二つの明るい星が見つかります。これ を春の大曲線と呼んでいて、春の星の目印となっています。

 さて、春の大曲線を更に伸ばしていきましょう。するとスピカの西に、いびつな 四角形のからす座が見つかります。有名ではないものの、こじんまりとしていて意 外と見つけやすい星座です。実はからす座は、有名なみなみじゅうじ座の目印にな っているのです。みなみじゅうじ座はからす座の丁度真南にあり、丁度星図の「南」 の文字辺りにあります。そのため、石垣島など南の地平線すれすれでみなみじゅう じ座を探す時には、からす座が南中する時刻を選べば、みなみじゅうじ座も南中し て探しやすくなります。
ゴールデンウィークに南の島へお出かけの際には、ぜひ試してみて下さい。

 星座の星以外で今月注目したいのが水星です。水星は7日に東方最大離角となり、 その前後 1週間が見やすい時期となります。今年の中では一番太陽から離れて見え るので、水星を見るにはチャンスの時期と言えます。とはいえ、見えている時間は 短く、19時から20時ごろの西の空低いところに見えてきます。
他の惑星と比べると見るのが難しいですが、まだ水星を見たことがない方はこの機会 にチャレンジしてみて下さい。
5月前半の水星の見え方を用意しましたので参考にしてみて下さい。


各日付の見え方はこちら
※星図はAstroArts社のステラナビゲータver.9を用いて作成しています。


*天文現象いろいろ*

■  2日 八十八夜
■  4日 満月(12:42)
■  5日 月と土星が接近(深夜~6日の明け方にかけて)
■  6日 立夏(太陽黄経45°)
■  7日 水星が東方最大離角(13:50、この1週間前後は19時半頃に西の空で見やすい)見え方
■ 11日 下弦(19:36)
■ 12日 木星の衛星イオの影にエウロパが入る(19:29-12:35、減光等級0.79等)
■ 15日 月の距離が最近(9:18、36万6024km、視直径32.6')
■ 16日 新月(13:13)
■ 19日 木星の衛星イオの影にエウロパが入る(21:46-21:52、減光等級0.63等)
■ 26日 上弦(2:19)
■ 27日 月の距離が最遠(7:12、40万4244km、視直径29.5')
        木影の衛星ガニメデがイオを隠す(21:07-21:15、減光等級0.64等)

参考: AstroArts「天文現象カレンダー」
http://www.astroarts.co.jp/phenomena/2015/05/index-j.shtml

「5月6日 月と土星」

 5/6は振替休日、ということで夜更かしの方がいらっしゃいましたら、南の空を ご覧下さい。満月を過ぎて少し欠けた月が見えています。その月のすぐ下に、少し 見づらいですが土星が見えています。
 月も土星も望遠鏡を使うと面白い天体なので、それぞれを拡大して見ることはあ っても、互いの大きさを比べることはあまりありませんね。写真では一枚に収めて いますが、こうして大きさ比べをすると、もちろん月が圧倒的に大きく見えます。 しかし土星も、この小ささでも何となく楕円で、輪があるということがわかります (クリックして写真を拡大できます)。  月と土星が並んで見えるのは一晩だけで、明日からはだんだんと離れていきます。 次回接近して見えるのは、6月1日の夜です。

「春の大曲線」

 
夕暮れ時には金星、木星、が西の空を彩っています。 その目立つ星の少し東、午後9時ごろだと頭の上には、少し控えめな春の星が見え ています。街中ですと、写真のように星が少ないなぁという感じがしますが、逆に 春の目印は探し安くなります。そして、目印が見えてくると、京都市内でも、その 先にからす座を見つけることができます。
写真で見たものを実際の空で見つけると、街中でも意外に星が見えるなぁと感じら れます。
左の写真は春の大曲線を一枚に収めたものです。 右の写真は同じものですが、分かりやすいように星を線でつないでみました。

「5月上旬 水星と金星」

 5月上旬には西の空で水星が見やすい時期でした。
実際にご覧になったなった方はいるでしょうか?
 
上の写真は5月上旬の星空を、金星を固定して重ね合わせたものです。 恒星の動きと水星の動きか異なるのがよく分かります。

「過去の星空」はコチラ

TOPに戻る