今月の星空
今はどんな星が空に出ているのでしょう??
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季節の変わり目、「暦の上では夏」という言い方をしますが、この夏だけは夏本 番、とまではいかないものの暦通りに暑さがやってくる気がしますね。 今月の暦を見てみると、22日に夏至を迎えます。 夏至は昼間が一番長い日であるとともに、太陽が一番高くまで昇る日です。それに 対して、月の高さはというと、満ち欠け具合で変化はしますが、満月の場合には太 陽と反対で、夏至の前後の満月は一年で一番低くまでしか昇りません。 今月の満月の高さと、昼間の太陽の高さを比べてみると、その高さの違いがよく分 かります。 星空では夕方の西の空に金星と木星が明るく輝いています。 次の写真は、左が5月10日、右が5月24日のものです。画角は同じです。 (右下に見えるのが金星、左上に見えるのが木星です。) 2つの写真を比べると分かるように、2つの惑星は近寄っています。 6月の初旬では、この2つの惑星はまだ離れて見えていますが、 月末にかけてどんどんと近づいていきます。最接近は7月1日で、月1つ分よりも近 づいて見えます。夜空の明るい星の1番と2番が接近する様子は、とても目を引く光 景になるでしょう。 また、南東の空には明るい星が2つ見えています。 赤い星はアンタレス、茶色い星は土星です。 アンタレスはさそり座の心臓にあたる星で、周囲の星を使ってSの字のようなカー ブを作れます。このカーブがサソリの尻尾のように見えるのですが、日本にはもと もとサソリがいませんでした。そのため、日本ではこのカーブを釣り針に見立てて、 魚釣り星と呼んでいたそうです。 6月に見るさそり座は、南東の空に昇ってきたところで、Sの字のカーブが立って見 えます。その様子は、まさに地平線から何かを釣り上げているように見え、とても 迫力があります。
*天文現象いろいろ* ■ 1日 月と土星が接近 ■ 3日 満月(1:19) 木星の衛星ガニメデがエウロパを隠す(20:28-20:36、減光等級0.54等) ■ 4日 木星の衛星ガニメデがイオを隠す(21:37-22:03、減光等級0.68等) ■ 6日 芒種(太陽黄経75°) ■ 7日 金星が東方最大離角 ■ 8日 木星の衛星エウロパがイオを隠す(20:03-20:07、減光等級0.60等) ■ 10日 下弦(00:42) 月の距離が最近(13:44、36万9711km、視直径32.3') ■ 11日 入梅(太陽黄経80°) ■ 13日 金星とプレセペ星団が接近 ■ 15日 水星食(11:08、種子島以南、昼間のため見るのはとても難しい) ■ 16日 新月(23:05) ■ 22日 夏至(太陽黄経90°) ■ 24日 月の距離が最遠(2:00、40万4132km、視直径29.5') ■ 25日 水星が西方最大離角(2:08、明け方に東の空に見やすい) ■ 29日 月と土星が接近
参考:
AstroArts「天文現象カレンダー」
「木星と金星の接近」先月夕空を賑わせていた金星と木星ももうシーズンオフですね。 昨日のすっきりした夕空で探してみましたが、金星も木星も望遠鏡を使って何とか見つけられるくらいでした。 さて、その金星と木星は7月1日に非常に近づいて見えました。 その様子をアルバムの形でまとめましたので、ご覧下さい。 全て同じ画角で撮影しています。 一度視野内になると、日が経つにつてどんどん間隔が縮まっていきました。 しばらく曇の日が続いた後は、ぐっと近づいたのが分かって楽しいですね。 最接近の前後は梅雨時でしたが、夕方にふと晴れることがあり、二つの明るい星が寄り添う様子が、きれいでした。 こうして、2つの惑星が近づいていく様子を定期的に撮影したのは、中の人は初めてでした。 惑星は望遠鏡でその表面を見るのもよいですが、動きを追ってみるのも面白いです。以下に木星と金星がすれ違っていく様子を載せています。 レポート日:2015年8月6日 |