今月の星空

今はどんな星が空に出ているのでしょう??
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*7月の星空*


今月の頭に金星と木星が最接近を迎え、相変わらず夕方の西の空がにぎやかですね。 中旬にはしし座の1等星レグルスも加わり、18・19日には更に細い月もやってきて、 一層華やかになります。

さて、7月といえば、七夕です。 7日の21時では東の空の中ほどに、明るい星を3つ見つけることができます。 1番明るい星がベガ、次に明るい星がアルタイル、3番目がデネブで、この3つの星を結んだのが夏の三角形です。 この内、ベガは織姫星、アルタイルは彦星と、この2つの星は日本では七夕の星として知られています。 更に空が暗い場所に行けば、織姫星と彦星の間を天の川が流れているのを見ることができます。 街中では天の川は望めませんが、毎年7月7日の七夕には明かりを消して、 省エネを意識するとともに、星を見やすい空にしよう、というライトダウンキャンペーンが行われています。
http://funtoshare.env.go.jp/coolearthday/
住み慣れた街で星がよく見えたら、素敵ですね。

また、今月の6日には冥王星が地球を挟んで太陽の反対側に位置する「衝」を迎えます。 とはいえとても暗いので、見るには天文台にあるような大きな望遠鏡が必要になります。 そんな冥王星には現在、NASAの探査機ニューホライズンズ(New Horizons)が向かっています。 ニューホライズンズが冥王星に一番近付くのは、今月の14日と予定されています。 冥王星はかつて惑星とされていたために有名なのですが、遠くにあるため詳細は分かっていません。 それが今回の探査によって、表面の様子や、大気が宇宙空間へ散逸する様子などが分かると期待されています。

ちなみに、太陽系の一番外側の惑星である海王星の更に外側には、氷を多く含むカイパーベルト天体が存在します。 現在は準惑星に分類されている冥王星も、カイパーベルト天体の一つです。 太陽に近づく彗星の中には、カイパーベルト天体を起源に持つものもあると考えられています。 ニューホライズンズは、こうしたカイパーベルト天体を近くから調べる最初の探査機という位置づけにもなっています。

ニューホライズンズの最新情報はこちらから見られます(英語ですが、Imagesから写真を見られます)。 http://www.nasa.gov/mission_pages/newhorizons/main/index.html
大きな望遠鏡が活躍する現代にあっても、間近からの観測には代えがたいものがあります。 今まで分からなかった、驚きの結果に期待したいですね。


*天文現象いろいろ*

■  1日 金星と木星が最接近(12:49)
■  2日 満月(11:20)
■  6日 月の距離が最近(3:52、36万7093km、視直径32.5')
      冥王星が衝(19:31、いて座、14.1等)
■  7日 七夕
      地球と太陽の距離が最遠(1億5209万3407km、太陽視直径31'27.80")
      小暑(太陽黄経105°)
■  9日 下弦(5:24)
■ 13日 アルデバランの食
      (2:09に月の暗い縁から出てくる。
      東の低空、時刻は東京で、京都では見られない)
■ 14日 探査機ニューホライズンズが冥王星に到達予定
■ 16日 新月(10:24)
■ 19日 夕方の西の空で細い月と金星が接近、レグルスが並ぶ
■ 20日 夏の土用(太陽黄経117°)
■ 21日 月の距離が最遠(20:02、40万4835km、視直径29.5')
■ 23日 大暑(太陽黄経120°)
■ 24日 上弦(13:04)
■ 26日 月と土星が接近
■ 31日 満月(19:43)

参考: AstroArts「天文現象カレンダー」
http://www.astroarts.co.jp/phenomena/2015/07/index-j.shtml

「7月7日 夏の大三角」


 今日は7月7日、七夕ですね。 あいにくの梅雨空ですが、雲の向こうでは織姫と彦星が七夕の夜を楽しんでいることでしょう。 さて、この七夕は星にちなんだ行事ですので、ぜひ実際の夜空でも織姫星と彦星を見ていただきたいです。 今の時期の午後9時ごろ、東の空を見てみると明るい星が3つ見つかります。 その中で一番明るい星が、織姫星。二番目に明るい星が、彦星です。 更に、夜空が暗い場所に行くと、織姫星と彦星の間に天の川があるのを見ることができます。 今では天の川は見えにくくなってしまいましたが、織姫星と彦星は街中からでも見つけることができます。 ぜひ今度晴れた日には、実際の夜空で七夕の星を眺めてみて下さい。

「7月下旬 さそり座」



近畿地方で梅雨が明けたようです。 昼間はすっきりと晴れていました。 これから星が見やすい季節になります。 (とはいえ、夕方から雲が広がってきてしまいました) さて、この夏に見ておきたい星座といえば、さそり座です。 今ですと、午後9時頃にちょうど南の空にあります。 非常に形のよい星座、なのですが街中だとどうしても街明かりで尻尾の部分が見えにくくなってしまいます。 しかし、さそり座は全景を見ることができれば、意外に大きく見え、迫力がある星座です。 特に昇って間もなくは、海から引き揚げた釣り針のように見えるのが印象的です。

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