*2月の星空*
2月になり寒さが厳しい時期になりました。
夜空では冬の星たちが見頃を迎えています。
冬の星空は明るい星が多いのが特徴です。
星の中でも一番明るいグループである1等星は、京都から見えるもので8個もあり、他の季節の1等星の数は、春3個、夏4個、秋1個なので、冬がダントツに多くなっています。
そんな冬の星の特徴となる形としては、「冬の大三角形」があります。
冬の大三角は、冬の星の中でも一番明るいおおいぬ座のシリウス、オリオン座の赤い星ベテルギウスに、やや黄色みがかかった色のプロキオンを結んだ三角形です。
3つの星とも色が違っていて、ほぼ正三角の形をしているのが特徴です。
また、ベテルギウスを中心として、その周囲の1等星を結んでいくと大きな六角形を作ることができます。
こちらを「冬のダイヤモンド」と呼んでいます。
冬の大三角、冬のダイヤモンド、どちらも街中で見つけられますので、ぜひ探してみて下さい。
さて、冬には1等星が8つで、その内、冬の大三角と冬のダイヤモンドで7つが登場します。
残りの1つはというと、カノープスという星です。
カノープスは、冬の大三角よりもずっと低いところ、地平線ギリギリに見える星です。
一番高く昇る時でも、京都で約2.5度までしか昇りません。
そのため、見るのが難しく、見れば長生きをすることができる、と言われています。
位置の目安は、ベテルギウスとプロキオンの中点とシリウスを線で結び、そこから南へ伸ばしていった先です(上の星図も参考にして下さい)。
低空までよく晴れた日、見晴らしのよい場所で探してみて下さい。

大阪から撮影したカノープスの動き(約30分間に撮影した写真を比較明合成)。
地平からの高度は約3度です。
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*天文現象いろいろ*
■ 1日 下弦(12:28)
■ 3日 節分
■ 4日 立春(太陽黄経315°)
■ 8日 新月(23:39)
■ 11日 月の距離が最近(11:41、36万4360km、視直径32'.8)
■ 15日 上弦(16:46)
■ 16日 おうし座のアルデバラン(0.9等)の食(東京潜入15:43、出現は16時58分)
■ 19日 雨水(太陽黄経330°)
■ 23日 満月(03:20)
■ 27日 月の距離が最遠(12:28、40万5383km、視直径29'.5)
資料提供:白河天体観測所
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