今月の星空

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*3月の星空*

3月になり、梅から桜が待ち遠しい季節となりました。 夜空では相変わらず冬の星たちが目立っていますが、東の空に目を移せば、春の星が見えています。 北の空には、見つけやすい星の並びの一つ、北斗七星も見つかります。 その春の星の中に一つ、茶色っぽい色をした明るい星がありますね。 この星は木星です。 木星は3月9日に、「衝(しょう)」を迎えます。 衝とは、地球から見て、ある惑星が太陽と反対方向にやってくること。 そのため、その惑星を一晩中見ることが出来て、観望に適した時期と言えます。

天文現象として大きなこととしては、3月9日に日食があります。。 日本では、2012年の金環日食以来見ることができますが、今回は太陽が1割ほど欠ける部分日食です。 あまり大きくは欠けませんが、なかなか日食は見ることが出来ませんので、見逃さないようにしたいですね。 日食が見られる時刻は、場所によって違いますので、正確な時刻については国立天文台の暦計算室のサイトで調べていただければと思います。
http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/eclipsex_s.cgi
ここには、黄華堂が拠点としている、京都での見え方とその時刻を掲載します。

 

ちなみに今回の日食は、インドネシアなどでは、太陽が全て欠けて見える皆既日食となります。

日食を観察する時の注意点としては「絶対に太陽を肉眼で見ない」ということです。 日食を見る時には、必ず日食メガネなどの、太陽を見るための道具を使用して下さい。 また、日食の時には、木漏れ日などが太陽と同じように欠けて見えるので、これを観察する方法もあります。 (例えば以下の写真)
こちらは2012年5月21日の金環日食の時に、黄華堂のメンバーが撮影したものです。 この時は太陽が大きく欠けていましたが、その形を反映して、木漏れ日の形も変わっていますね。 また、うちわなどに穴を開けても同じことが試せますし、木漏れ日よりも形が見やすくなります。 欠けた太陽で文字を書いてみると、楽しいのに加えて、よい記念になりますね。
 

そして、日食を楽しむ手段としては、気象衛星の画像を見るという手もあります。 日食の時には、月の影が地球に落ちます。 この様子を、気象衛星の画像で確認できるのです。 こちらは、2012年の金環日食の時の衛星画像を見やすく加工したものです。 左が動画としてまとめたもの、右が日食中の写真になります。

 

夜が明けた後、日本付近が暗くなっていますが、これが月の影です。 前回と比べて、気象衛星ひまわりが新しくなっていますので、どんな風に見えるのか、楽しみですね。

その他の現象としては、23日に半影月食が起こります。 月が地球の影に入ることで起こるのが、月食です。 この地球の影には、本影と半影の2種類あり、一般的に月食と言った場合、月が地球の本影に入ることを指します。 地球の本影では、月のある場所に当たる太陽の光が全て遮られます。 月のその地点から太陽を見た場合、皆既日食となります。
それに対し半影は、月のある場所に当たる太陽の光が一部遮られる状態です。 月のその地点から太陽を見た場合、部分日食となります。 月に当たる太陽の光が減るので、月が暗くはなりますが、肉眼では分かりづらいです。 カメラを使って撮影をすると、少し暗くなるのが、分かるかな、という程度です。 ちなみに、半影月食は、部分月食、皆既月食の前後にはいつも起こっている現象です。

こちらは京都での半影月食の見え方を表しています。



また、14日にはヒアデス星団の食が起こります。 ヒアデス星団はおうし座の顔に当たる、Vの字の星の並びです(上の星図をご覧下さい)。 その一部の星が、月によって隠されていくのを見ることができます。 月の光っていない側から隠されていくので、光っていなくても月は丸いままだということが実感できます。

(※日食・月食の図はステラナビゲータで作成しました)




*天文現象いろいろ*

■  2日 下弦(08:11)
■  5日 啓蟄(太陽黄経345°)
■  9日 木星が衝(-2.5等、視直径44".4)
      新月(10:54、全国で部分日食、東南アジア方面で皆既日食)
■ 10日 月の距離が最近(16:04、35万9510km、視直径33'.2)
■ 14日 ヒアデス星団の食(21時ごろ)
■ 16日 上弦(02:03)
■ 17日 彼岸の入り
■ 20日 春分(太陽黄経0°、京都日出:06:00分、日入:18:09)
■ 23日 満月(21:01、半影月食、最大時20:47)
■ 25日 月の距離が最遠(23:17、40万6125km、視直径29'.4)

資料提供:白河天体観測所

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