今月の星空

今はどんな星が空に出ているのでしょう??
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*4月の星空*

さて、4月になり、桜の季節になりました。 暖かくなり、過ごしやすい春がやってきました。

星空は夜の早い内では、冬の星が見えています。 しかし、暖かくなった日の空は、もうすっかり春の空。 冬の澄んだ空気とは違って、花粉や黄砂の影響で空がかすんだように見えるのが春の空です。 冬の星も、冬本番とは違って、少し元気が無さそうにみえます。

それと変わって春の星は、頭の上で見頃を迎えています。 ひときわ目立っているのが、木星。 木星のあるあたりにはしし座があります。

北の空には、星が七つで柄杓のような形を作っている、北斗七星。 その北斗七星の柄の部分をカーブに沿って伸ばしていくと、アルクトゥルス、スピカと春の1等星が2つ見つかります。 この大きなカーブのことを春の大曲線と呼んでいます。 そして、アルクトゥルス、スピカから正三角が出来そうな場所、しし座のおしり付近に、一段暗いデネボラという星があります。 この3つの星でできる三角形が、春の大三角です。 春の大曲線、春の大三角、どちらも春の星空の目印になる形です。

天文現象を見ていくと、18日に水星が東方最大離角を迎えます。 太陽系の惑星の内、一番内側を回っている水星は、なかなか見るのが難しいです。 そんな水星が夕方に見やすくなるのが、この東方最大離角の時です。 とはいえ、見える高さは低いので、探すと時には、空が開けた場所で観察するようにして下さい。

そして27日には、火星とアンタレスが最接近を迎えます。 アンタレスは、さそり座の心臓で輝く赤い星。 その名前の意味は、アンチ火星、つまり火星に対抗するもの、という意味です。 火星も赤い色に見えるので、アンタレスと火星、どちらが赤いのか競っているようだ、ということから名前が付けられました。 今年は、ちょうどその火星とアンタレスが並び、赤さ比べをしている様子を見ることができます。 ちなみに、火星のアンタレスの最接近は8月24日にもあり、こちらの方がより近づいて見えます。




*天文現象いろいろ*

■  1日 下弦(00:17)
■  4日 清明(太陽黄経15°)
■  7日 新月(20:24)
■  8日 月の距離が最近(02:36、35万7163km、視直径33'.4)
■ 14日 上弦(12:59)
■ 16日 春の土用(太陽黄経27°)
■ 18日 水星が東方最大離角(夕方西の空で見やすい)
■ 20日 穀雨(太陽黄経30°)
■ 22日 月の距離が最遠(01:05、40万6351km、視直径29'.4)
      満月(14:24、今年最小の満月)
■ 27日 火星とアンタレスが最接近(00:39、離角04°56')
■ 30日 下弦(12:29)

資料提供:白河天体観測所

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