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黄華堂通信2009 ◆◇◆   4月号   ◇◆◇ 

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宇宙を観じる生活を!黄華堂メルマガ

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【もくじ】

【1】今月の星空
【2】星空歳時記
【3】絵本で見る宇宙
【4】黄華堂宇宙検定
【5】黄華堂の活動予定

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【1】今月の星空

*2009年4月の星空

 空の高いところに、しし座が輝いています。裏返しになった「?」マークの形に星が並んでいるのが目印です。
今年は、しし座の後ろ脚のあたりに土星が輝いています。土星は、しし座の一等星レグルスよりも明るく輝いています。

 土星といえば、土星本体のまわりをぐるっと取り囲むようなリングが有名ですが、今年の土星はちょっと違います。あまりにリングが細いので、まるで串ざしのお団子のような姿をしています。「え、本当に〜?」と思ったアナタ、ぜひ望遠鏡をのぞいてご自身の目で確かめてみてください。

*天文現象いろいろ 
■2日 上弦の月
■5日 清明(太陽黄経15度)
■9日 満月
■17日 下弦の月、春の土用
■20日 穀雨(太陽黄経30度)
■22日 こと座流星群極大 
■23日 明け方、月、金星、火星が並ぶ
■25日 新月
■26日 おとめ座流星群が極大のころ
    水星が東方最大離角

詳しくはこちらをクリック!
http://oukado.org/hosizora0904.htm

(橋本:佐賀県立宇宙科学館)

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【2】星空歳時記

 4月になりました。春本番です。春といえばみなさんは何を思い浮かべますか?おそらく圧倒的な数の人が"桜"を思い浮かべるのではないでしょうか。地上では桜が咲き、お花見というイメージですね。では天上の世界はどうでしょうか。このあたりは俳句の季語として昔から親しまれているものがあります。それが"霞(かすみ)"や"朧(おぼろ)"です。どちらも基本的には同じもので、昼間の現象を霞、夜の現象を朧といいます。これは最近問題になっている黄砂によって視界が悪くなったり、ぼやけたような状態になることです。

 春の夜空はこの黄砂の影響でぼやけたように見えることが多々あり、厳しく冷たい冬の夜空の凛とした星の輝きとはまるで違って見えるのです。うるんだように見えるこの春の星のことを春星(しゅんせい)と呼び、季語として親しまれています。まさに春の到来を告げる現象なのですね。

 みなさんもこの春星を季語に一句考えてみてはどうでしょうか?では最後にお手本として、山口誓子の有名な句を紹介しましょう。

名ある星 春星として みなうるむ

(有本:京都市立塔南高校)

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【3】絵本で見る宇宙 Vol.10

 宇宙は、絵や写真だけを見ていてもなかなかわからないことだらけ。
でも、パソコンのシミュレーションはいつでもどこでも、というわけにはいきませんよね?
仕掛け絵本ならだいじょうぶ!どこにでも持ち歩いて見ることができます。
パソコンほどのハイテクさはないですが、動きを組みあわせて、より宇宙のことがわかるようになりますよ。
今回も前回に引き続き、そんな仕掛け絵本をご紹介しましょう。

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『キッズのためのしかけ図鑑絵本 うちゅう』

文 マリー・コラチェク、絵 オリビエ・ラティクー ほか、訳 池内 恵、
監修 宇宙航空研究開発機構(JAXA) ISBN978-4-07-252457-2

 どうして月は落ちてこないの?夜、太陽はどこにいるんだろう?流れ星は夜空の星が流れる?

 宇宙は不思議がいっぱいです。
そんな疑問にひとつひとつ、わかりやすい絵としかけで答えてくれるこの本。太陽や月などの身近な宇宙から太陽系の惑星たち、宇宙を観る道具・望遠鏡などの紹介もあります。絵本の中で観望会ができるかも!?星を見るときのコツや注意も書いてあるので、親子で天体観察をはじめるときの参考にもなりますよ。

 後半はロケットやスペースシャトルのお話。今年40周年を迎えるアポロ計画や宇宙での暮らしについても描かれています。この本を読めば、宇宙に行きたくなるかもしれませんね。

 終わりには、宇宙人っているの? というページが。答えは、この本を読んでからのお楽しみ☆

(塚田:姫路星の子館)

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【4】黄華堂宇宙検定

 このコーナーでは、毎月3問ずつ宇宙に関する問題を出していきます。
新しい知識を得るため、知識の再確認をするため、今日のお話のネタにするため・・・お好きなようにご活用ください。

 難易度は5級が小学生レベル、4級が中学生、3級が高校生、2級がおとな、1級が天文好きな人を想定しています。5級〜2級の問題は4択、1級には記述式もあります。答えは編集後記の末尾にあります。

さあ、挑戦してみてください!!
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第10回は2級(一般向け)の問題です。
先日筆者がドキュメンタリー映像を観て感動した「探査機はやぶさ」に関する問題にしてみました。

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〈1〉探査機はやぶさがめざした天体を答えなさい。

 [あ]月 [い]小惑星イトカワ [う]木星 [え]アンドロメダ銀河

〈2〉はやぶさのサンプルリターン(天体の一部を持ち帰る)が成功したとき、そこから得られる情報として最も適切なものは何か答えなさい。

 [あ]太陽系が誕生したときの様子 [い] 地球の今後の運命
 [う]隣の銀河の様子 [え]地球の環境問題の解決方法

〈3〉はやぶさが地球に帰還する(予定)のはいつか答えなさい。

 [あ]2009年12月 [い]2010年6月 [う]2009年12月 [え]2011年6月

(成田:編集長) 

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【5】黄華堂の活動予定
 
○5月2日(土)星のソムリエ第2回(新風館)
○6月20日(土)星のソムリエ第3回(新風館)

※星のソムリエに関する詳細は黄華堂ホームページをご覧ください。
   http://www.oukado.org/somurie.htm


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【編集後記】

 新年度一発目の発行です。今回はコンテンツをしぼってお届けします。
 これからまた新しい企画が動いていく予定なので、楽しみにしていてください。

 今年度も黄華堂メルマガをよろしくお願いします。

                 2009年4月5日    編集長 成田

 

(黄華堂検定の答え)
〈1〉い
 以下のページを参考にしてください。
 http://www.isas.jaxa.jp/j/enterp/missions/hayabusa/object.shtml

〈2〉あ
 小惑星の表面は、太陽系が誕生した頃と変わらぬ状態を維持していると考えられるので、それを調べることで太陽系が誕生したときの様子がわかることが期待されている。

〈3〉い
 以下のページを参考にしてください。
 http://www.isas.jaxa.jp/j/enterp/missions/hayabusa/scenario.shtml

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<お知らせ>
 黄華堂の活動をいっしょにやりませんか?
 天文学に関する基礎知識がなくてもOKです。子どもが好きとか、何かボランティア的な活動をしてみたいという方、星空をテーマにしたいろいろな活動に興味があればぜひ下記までご連絡ください。
こちらからあらためてご連絡させていただきます。
連絡先:info@oukado.org
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