■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 黄華堂通信2009
◆◇◆ 11月号 ◇◆◇
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宇宙を観じる生活を!黄華堂メルマガ
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【もくじ】
【1】今月の星空 【2】絵本で見る宇宙 【3】あなたの知らない宇宙 【4】黄華堂宇宙検定 【5】黄華堂の活動予定
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【1】今月の星空
*2009年11月の星空
頭の真上に、秋の四辺形が見られる季節、いつもとちょっと違う夜空の楽しみ方があります。 この季節の空には、ギリシャ神話「古代エチオピア王家物語」の登場人物がそろって星座になっています。古代エチオピアの王ケフェウス座とその妃カシオペヤ座、二人の娘で、たいへん美しい姫、アンドロメダ座。エチオピアの海岸に送り込まれ、大暴れした化けくじらのくじら座。くじらに襲われそうになった姫のピンチに現れた、ぺガスス座にまたがった、勇者ペルセウス座。「古代エチオピア王家物語」を思い出しながら、これらの星座を探すとよりいっそう楽しめますよ。
*天文現象いろいろ
■3日 満月 ■5日 おうし座流星群南群極大 ■7日 立冬(太陽黄経225度) ■9日 月、火星、プレセペ星団が並ぶ ■10日 下弦の月 ■14日 くじら座のミラが極大(2.0〜10.1等、周期332日) ■17日 新月 ■18日 0時しし座流星群が極大 ■22日 小雪(太陽黄経240度) ■25日 上弦の月
詳しくはこちらをクリック! http://oukado.org/hosizora0910.htm
(橋本:佐賀県立宇宙科学館)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【2】絵本で見る宇宙 Vol.17
今回は久しぶりの新刊のご案内。ほのぼのした絵に、読みながら一緒に考えることができるストーリー。しかも、絵本をつかって実験までできてしまう!そんな、しっかりと科学を伝えてくれる絵本です。
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『かがくたんていだん ねえ、おつきさま どうして ぼくに ついてくるの?』
さく・きむらゆういち え・やましたこうへい ISBN978-4-7746-1130-3
夜空を見ながら歩いていると、どれだけ歩いてもお月さまの見え方は変わりません。車や電車に乗っていても同じ。外の景色はどんどん後ろに動いていくのに、お月さまは動かないまま。まるでお月さまがついて来ているようです。子どものころ、なんで? って思ったことはありませんか?
もちろん、大人の方なら答えは知っていると思います。子どもたちに聞かれても、その理由、答えられますよね?でも、聞かれてすぐに答えを教えてしまっては、聞いた子どもたちも「ふ〜ん」で終わってしまいかねません。そんなときは、「じゃあ、なんでだと思う?」と、逆に聞き返してみましょう。自分で答えにたどりついた方が、心にも頭にも残るものです。
そうそう、どんな答えが返ってきても、否定してはいけません。今回紹介する絵本は、登場するこぐまの兄弟たちがそんな思考の過程を順々にたどっていく物語。絵本を読んでいる子どもたちも一緒に考えながら進むことができます。そして、こぐまたちはある大事なことに気がつきます。そのことを、絵本をつかって実験をして、絵本を読んでいる子どもたちが追体験できる工夫もしてあります。もちろん、答えがわかったあとの解説もわかりやすく書いてあります。地球と月がどのくらいはなれているのかも、綴じ込みのページをつかって正しい大きさと距離の比率で描かれています。そして、物語の最後のシーン、結構僕は大好きです(笑)
おまけの解説や実験も紹介されていますので、物語以外もお家でいろいろと楽しめると思います。身近な疑問でも、よく考えると面白いことがたくさんあります。ぜひこの絵本を読んで、考える楽しさ、答えにたどりつく喜び、そして、なによりもお月さまに親しんでもらえればと思います
(塚田:姫路星の子館)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【3】あなたの知らない宇宙
流れ星 ー宇宙に漂う”塵”の最期ー
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みなさん、流れ星を見たことはありますか?読者の方々の中には、先月のオリオン座流星群で、多くの流れ星を見た方もいるしれません。
実は、今月11月18日には、しし座流星群が極大を迎えます。予想によると、1時間に200個くらいの流れ星が見られるらしいので、皆さん是非見て下さい。もしかしたら願いが叶うかもしれません。(ただし、夜中がピークらしいので、夜更かしには注意です。。。笑)
さて、今日は、流星の正体についてのお話です。まず、流星が何故光るのでしょうか?実は、流星とは、宇宙に漂っている”塵(ちり)”が地球に落ちてくるとき、高温になって発光する現象です。しかも、この塵の大きさは1mm程度と、非常に小さいです。(こんなに小さいものが、一瞬ですが明るく光るのは、凄いですね!!)
では、この”塵”はどこからやって来たのでしょうか?実は、この”塵”の「原料」は、主に分けて2つあります。ひとつは、彗星の尾から出ている”塵”です。この彗星が出す塵が漂っている領域を地球が通るとき、たくさんの流れ星が流星群されます。もうひとつは、火星と木星の間にある小惑星帯から遥々流れ着いた”塵”です。このタイプの流星の大きいバージョンが隕石です。何れの場合も、非常に遠くから来た”塵”が、地球に降り注いで、最期に光って無くなってしまうと思うと何か少し感慨深いですね。
(住吉:京都大学、森谷:京都大学)
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【4】黄華堂宇宙検定
このコーナーでは、毎月3問ずつ宇宙に関する問題を出していきます。 新しい知識を得るため、知識の再確認をするため、今日のお話のネタにするため・・・お好きなようにご活用ください。
難易度は5級が小学生レベル、4級が中学生、3級が高校生、2級がおとな、1級が天文好きな人を想定しています。5級〜2級の問題は4択、1級には記述式もあります。答えは編集後記の末尾にあります。
さあ、挑戦してみてください!! .........................
第17回は一般向けの問題です。 .........................
1.太陽の黒点が黒く見えるわけを答えなさい。
@温度がまわりに比べて低いから A燃えてこげているから B太陽の前を、別の星(惑星など)が通っているから
2.クジラ座のミラのような変光星が明るくなるわけを答えなさい。
@星の半径が大きくなるから A星の表面温度が高くなるから B星が爆発しているから
3.秋の代表的な星座の一つであるペガスス座に関するギリシャ神話の中で、 間違っているものを次から選びなさい。
@ペガススは怪物メデューサの血が岩にあたり、そこから生まれて きた。 Aペガススは神に使わされたアブにさされ、痛みに荒れ狂い、天に ぶつかって星座となった。 Bペガススはある王国の企てにより殺されそうになった二人の子ど もたちを助けるため、子どもたちを背中に乗せて、空の彼方へと 飛んでいった。
(石井:神戸市立青少年科学館)
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【6】黄華堂の活動予定 ○12月6日(日)世界天文年グランドフィナーレ(兵庫県中央労働センター) http://www.astronomy2009.jp/ja/project/finale/index.html
○12月17日(日)星のソムリエ資格認定講座2009年度最終回(京都・新風館)
※星のソムリエ資格認定講座についての詳細は以下をご覧ください。 http://www.oukado.org/somurie.htm
(成田:編集長)
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【編集後記】
インフルエンザが猛威をふるっています。やっぱり基本は「手洗い・うがい」だそうです。みなさん、体調管理をしっかりしながらこの冬もたくさん行なわれる天文関係イベントにどんどん参加してください!特に12月6日に神戸で行なわれる世界天文年グランドフィナーレは要チェックですよ!!
2009年11月22日 編集長 成田
(黄華堂検定の答え) 1.@ まわりよりも温度が低いため、相対的に暗く見える。
2.A 一般に、脈動星が一番明るくなるのは半径最小から少したったとき。半径 がやや増加して、温度がまだあまり下がっていないときに光度最大となる。
3.B このような神話はない。
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