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黄華堂通信  No. 030 ◆◇◆  2010年 6月号  ◇◆◇

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黄華堂のつぶやき!@oukadoで天文現象やイベント情報についてつぶやいています!

【もくじ】

【【1】来月の星空
【2】絵本で見る宇宙
【3】突撃!となりのサイエンスカフェ
【4】黄華堂宇宙検定
【5】黄華堂の活動予定

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【1】来月の星空

 一足早く来月の星空をご紹介します。
 6月の星空についてはこちらを!
 http://www.oukado.org/hosizora1006.htm

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*2010年7月の星空

 梅雨が明けると、東の空には夏の大三角が輝きます。夏の大三角のうち、最も明るいのがこと座のベガ、たなばたのおり姫星です。

 ベガから南東の空低くをみると、わし座のアルタイルがみつかります。これがたなばたのひこ星です。おりひめとひこ星の間には、天の川が美しくみられます。大三角、3つ目の星は、ベガから北東に下がったところにある、はくちょう座のデネブです。はくちょう座は十字の星の並びが目印です。

 また、南の空には、釣り針の形に星が並んだ、さそり座が輝きます。さそりの心臓のところには、赤く輝くアンタレスがあります。

 7月の夜空には、春の1等星、アルクトゥールス、スピカと、夏の1等星、ベガ、アルタイル、デネブ、アンタレスがみられます。色とりどりの1等星たちを眺めてみるのもおすすめです。

*天文現象いろいろ 
■2日 半夏生(太陽黄経100度)
■4日 下弦の月
■6日 地球が遠日点通過(1億5209万6334km)
■7日 七夕、小暑(太陽黄経105度)
■12日 新月、イースター島で皆既日食
■14日 夕方西の空に月、彗星、金星、火星、土星が集合
■19日 上弦の月
■20日 夏の土用(太陽黄経117度)
■23日 大暑(太陽黄経120度)
■26日 満月
■28日 みずがめ座δ南流星群が極大のころ
■30日 やぎ座α流星群が極大のころ 

*見ごろの星たち
■金星
 夕方の西空で明るく輝いています。宵の明星、一番星です。

■ベガ(こと座の1等星)
 夏の大三角の中で最も明るい星です。たなばたのおり姫星としても有名ですね。白い輝きが美しい星です。

■M13(ヘルクレス座の球状星団)
 たくさんの星が丸い形に集まったところです。全天で最も美しい球状星団の1つともいわれます。大型望遠鏡での観察がおすすめです。

(橋本:佐賀県立宇宙科学館)

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【2】絵本で見る宇宙 Vol.24

6月2日、約5カ月の宇宙滞在を終え、野口聡一宇宙飛行士が地球に帰ってきました!

というわけで、今回紹介するのは宇宙開発をテーマにした絵本。実はこの絵本、野口さんが前回宇宙から帰ってきたときに出された本なのです。表紙ももちろん野口さんの写真。若い!(笑)

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『ふしぎだな?ブック4 うちゅうへ いこう』

取材・文 林 公代、監修 JAXA ISBN 4-418-05806-0

 皆さん、宇宙に行きたいですか?
 スペースシャトルや国際宇宙ステーションで活躍する宇宙飛行士、かっこいいですよね!
この絵本は、日本人宇宙飛行士の野口聡一さんを主人公に、宇宙に行くための訓練の様子や宇宙での生活について紹介している本です。

 野口さんの幼いころの写真や、小学生のときに書いた絵も登場して、宇宙飛行士が身近に感じられます。ちなみに野口さん、7歳の時に、「ぼくはロケットのそうじゅうしになりたい」って書いているんですよ!幼いころの夢をしっかり実現させたんですね。

 宇宙での生活ついては、食事の様子、寝るときの様子などが、実際の写真で解説されています。

 そして、宇宙飛行士の宇宙での仕事について。ここでは、国際宇宙ステーションの組み立てについて重きを置いて説明されています。冒頭の野口さんのメッセージにも、「うちゅうのだいくさん」という言葉が。いいですね、「だいくさん」。

 途中の見開きのページには、宇宙飛行士が宇宙ステーションを組み立てるときにつかう道具が紹介されています。大人向けの本も含めて、宇宙飛行士が使う道具が取り上げられているのはこの本だけじゃないでしょうか。この部分だけでも必見ですよ!

 2005年当時の本ですので、少し情報が古いところもありますが、これから日本人が宇宙に長期滞在する機会も増えるでしょう。ニュースで彼らの活躍を見ることも多くなるはずです。この本は、そんなときにお子さんに見せてあげたい本の一つになるのではないでしょうか。。

(塚田:姫路星の子館)

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【3】突撃!となりのサイエンスカフェ vol. 2

無事に2回目を迎えた「突撃!」シリーズ、今回はサイエンスカフェの紹介です。
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 みなさんこんにちは、木村と申します。
 今回はサイエンスカフェのお話をさせていただきます。


 みなさんはサイエンスカフェということばをお聞きになったことがありますか。
 その名の通り、カフェでお茶をしながら、サイエンスについて語り合う催しです。講師の先生のお話をお聞きしたり、参加者同士で語り合ったり、形態は様々ですが、各地で特色あるカフェが開催されています。

 私自身、ご縁があって、東京で活動している「宙女(そらじょ)の木/顔の見えるサイエンス・テール」というところのお手伝いをさせていただいております。

 今回は私たち宙女のサイエンスカフェ開催までの流れを少しご紹介したいと思います。

 まず講師の先生の依頼ですが、基本的に科学関連のイベントなどで面識のある先生にお願いしています。みなさん快くお引き受け下さるので、先生方のお志に背筋が伸びる思いです。

 会場は、サイエンスコミュニケーターの方などに場所の提供も行っているカフェを使わせていただけることになっています。

 あくまでも場所をお借りしているだけなので、カフェの方に負担や迷惑が掛からないよう、自分達で準備・後片付けが基本ですが、自らが主体的に学ぶという趣旨の集まりなので、この段階から参加者のみなさんも積極的にご協力下さいます。

 内容については講師の先生とご相談しつつ、参加者からもメールでリクエストなどを募ります。先生のお話を一方的に聞くだけではなく参加者ひとりひとりが、自分の興味のあることを、各自のレベルで理解できるように、工夫しながらレクチャー内容をある程度決めますが、当日は参加者からの質問が中心になるように進行していきます。

 だいたいこのような感じで毎回企画しております。

 私自身はただの社会人で、大学も文系。科学とは無縁の生活を送っておりました。ひょんなことから宇宙に興味を持ったのですが、じゃあどこに行けば宇宙について知ることができるのか。宇宙に関する講演会なども多く、学ぶ機会はいくらでもあるのですが、初心者がいきなり参加するのは何だか気が引けてしまいます。

 サイエンスカフェなら講演会ほど肩肘張らずに参加でき、先生との距離も近く、他の参加者の方とも仲良くなれて、いろいろと情報交換もできます。

 みなさんも機会があれば、お近くで開催されているサイエンスカフェに、是非足を運んでみて下さい。

 「サイエンス・テール」は前述のように東京での開催なのですが、 近いうちに地元(大阪)でも自分達で企画して開催しようと、仲間を集めて計画中です。実現したあかつきには、こちらもどうぞよろしくお願いします☆

(木村) 

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【4】黄華堂宇宙検定

 このコーナーでは、毎月3問ずつ宇宙に関する問題を出していきます。
新しい知識を得るため、知識の再確認をするため、今日のお話のネタにするため・・・お好きなようにご活用ください。答えは編集後記の末尾にあります。

さあ、挑戦してみてください!!

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○第24回は今話題になっているあの探査機の問題です。

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(1)今月13日に約7年間のミッションを終えて地球に帰還した、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の探査機の名称はどれでしょうか。

 あ、かぐや
 い、はやぶさ
 う、あかつき


(2)この探査機は太陽系のある天体の表面の砂をを地球に持って帰ったと期待されています。それは何でしょうか。

 あ、小惑星
 い、火星
 う、月


(3)何故(2)の砂を持って帰ったのでしょう?

 あ、珍しい鉱物を探すため
 い、地球にぶつからないか調べるため
 う、太陽系の出来た頃の様子を調べるため

(森谷:京都大学) 

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【5】黄華堂の活動予定


○6月19日(日)第3回星のソムリエ資格認定講座(新風館)
 ※星のソムリエ資格認定講座についての詳細は以下をご覧ください。
      http://www.oukado.org/somurie.htm

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【編集後記】

 ついに梅雨入りしました!これからしばらくは夜空の星を眺める機会が減ってしまいますね。
 梅雨明けは星がきれいに見えます。それに期待ですね★。

(森谷:梅雨合間に見えた日差しの中で)

(黄華堂検定の答え)

(1)い
 実は選択肢のどれもJAXAの探査機の名称です。
 『かぐや』は月探査機で、ハイビジョンカメラやを電波観測機器等様々な機器備え、月の表面や内部構造などを探りました。『あかつき』は金星探査機で現在金星に向かっています。主な目的は金星の大気構造を調べることです。また、一般からメッセージやイラストを集め、ICチップに乗せて金星に届けています。

(2)あ
 『はやぶさ』は小惑星『イトカワ』の表面を削取り、地球に届けることを狙っていました。小惑星の破片を地球に持ち帰ることは世界初の試みです。

(3)う
 小惑星は太陽系が出来た頃の組成を保っています。従って小惑星を調べることで太陽系の初期の物質の様子を調べ、惑星が誕生する様子を解明する手掛かりとなります。
 小惑星と同じように、彗星も太陽系初期の物質を保っていると考えられており、例えばNASAは探査機の一部を彗星にぶつけ、その物質を調べたこともあります(Deep Inmact プロジェクト)。


 『はやぶさ』の詳しい情報はJAXAのページでどうぞ!
 http://www.jaxa.jp/projects/sat/muses_c/index_j.html

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