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黄華堂通信  No. 038 ◆◇◆  2011年 2月号  ◇◆◇

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黄華堂のつぶやき!@oukadoで天文現象やイベント情報についてつぶやいています!

【もくじ】

【1】来月の星空
【2】絵本で見る宇宙
【3】突撃!隣の科学館
【4】黄華堂宇宙検定
【5】黄華堂の活動予定

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【1】来月の星空

 一足早く来月の星空をご紹介します。
 2月の星空についてはこちらを!
 http://www.oukado.org/hosizora1102.htm

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*2011年3月の星空
にぎやかな冬の星たちは西の空へ傾きます。東の空からは、春の星たちが昇ってきます。

「?」マークを裏返しにした星の並びがしし座の目印です。しし座の東側には、おとめ座がひかえています。

今年はおとめ座で土星が輝きます。望遠鏡では、かわいらしいリングを見ることができます。土星の見ごろも、もうすぐです!

*天文現象いろいろ 
■5日 新月
■6日 啓蟄(太陽黄経345度)
■13日 上弦の月
■18日 彼岸の入り
■20日 満月、月の距離が本年最近
■21日 春分(太陽黄経0度)
■22日 天王星が合
■23日 水星が東方最大離角
■26日 下弦の月

*見ごろの星たち
■北斗七星
北の空に7つの星がひしゃくの形にならんだ北斗七星が輝くようになります。秋〜冬にかけては、地平線の下に沈んでいました。春になると北東の空から顔をだします。

■プレセペ星団(かに座/散開星団)
かに座には明るい星がないのですが、そのかわり、美しい星の集まりプレセペ星団があります。ちょうど、かに座の真ん中あたりにありますので、かにのあぶくのようにも見えますし、カニみそにも見えます。双眼鏡で気軽に楽しめますよ。

■カストル(ふたご座の連星)
ふたご座には、おなじくらいの明るさの星が2つあり、少し暗い方がお兄ちゃんのカストル、少し明るい方が弟のポルックスです。カストルは、肉眼では1つ、望遠鏡で見ると2つにわかれてみえる星です。さらに詳しく調べたところ、実際には6つの星が互いのまわりをまわりあう、6重連星であることがわかっています。。

(橋本:佐賀県立宇宙科学館)

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【2】絵本で見る宇宙 Vol.31

2011年あけましておめでとうございます☆
今年もたくさんの絵本をご紹介できればと思います。
実は昨年末、子どもむけ月刊誌やら絵本やらで、天文ネタがたくさん取り上げられました。
順番にご紹介していきたいと思います。

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『ホシオくん 天文台へゆく』


高橋 淳・坂井 治・嶺重 慎 作、坂井 治 絵 (月刊 おおきなポケット 2011年2月号)

皆さん、望遠鏡で星を見たことはありますか?大きな望遠鏡で見る宇宙の姿は、なんとも言えない美しさと不思議さがあります。

この物語は、「ホシオくん」という男の子に、天文台からの案内状が届くところからはじまります。

きれいな天体写真と、その天体のちょこっとした解説。まるで「ホシオくん」といっしょに天体観察会に参加している気分になれます。天体写真とイラストがいい具合に交互に使われています。

太陽系の天体をいろいろめぐったあと、望遠鏡が向いたのは太陽と同じように自ら光輝く恒星の世界。どんな世界が見えるんだろう!と期待してページをめくると、まっ黒なページのなかにポツンとオレンジ色の点。

えっ!?と思うかもしれませんが、大きな望遠鏡で見たとしても、恒星はすごく遠くにあるため点にしか見えないのです。うまく表現できていると思います。

その後、星雲や星団、銀河なども登場しますが、ここで一つだけ注意。残念ながら、本当に望遠鏡で見たときには、星雲や星団は、写真のようには見えません。それでも望遠鏡で見る天体の姿は、宇宙を長い間旅して来た光がようやく地球に届いたものなのです。そんなことを感じながら、写真も眺めてもらえればと思います。

そして、絵本を読み終わったらぜひ本物の天文台へ!ぜひ、「ホシオくん」の追体験をしてみましょう!!

☆おまけ☆
黄華堂が主に活動している京阪神地域にある、大きな望遠鏡で星が見られる施設の一例です。観望会は、毎日やっているところから週末だけのところもあります。それぞれの施設のウェブページなどで詳細はお確かめ下さい。

<京都府>
綾部市天文館パオ
http://www.obs.ayabe.kyoto.jp/index-j.html

京都市立青少年科学センター
http://www.edu.city.kyoto.jp/science/

アクトパル宇治
http://www.actpal-uji.com/

京都産業大学 神山天文台
http://www.kyoto-su.ac.jp/outline/shisetsu/kao/

<大阪府>
大阪市立科学館
http://www.sci-museum.jp/

貝塚市善兵衛ランド
http://www.city.kaizuka.lg.jp/zenbe/

枚方市野外活動センター
http://hirakata-taikyo.org/hao/

<兵庫県>
明石市立天文科学館
http://www.am12.akashi.hyogo.jp/

猪名川天文台
http://www.town.inagawa.hyogo.jp/~etc/Astropia/index.htm

加古川市立少年自然の家
http://www.city.kakogawa.hyogo.jp/index.cfm/11,0,65,html

にしわき経緯度地球科学館テラ・ドーム
http://www5.city.nishiwaki.hyogo.jp/Nishiwaki/kagakukan/kagaku1.jsp

姫路市星の子館
http://www.city.himeji.lg.jp/hoshinoko/

兵庫県立西はりま天文台公園
http://www.nhao.jp/gw.html

(塚田:姫路星の子館)

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【3】『突撃!隣の科学館』 佐賀県立宇宙科学館

初夏にはホタルが飛び交い、夏には天の川が肉眼で見られる、そんな自然豊かな場所にあるのが、佐賀県立宇宙科学館です。

九州最大級を誇る当館のテーマは「佐賀から宇宙へ」です。佐賀の自然、科学全般、宇宙関係など、幅広い分野の展示が楽しめます。他の科学館ではあまり見られないような、川や海の生き物や魚など、生態展示にも力を入れています。展示室のほかに、プラネタリウムや天文台も備えており、私は天文関係の仕事を担当しています。

天文台では、毎日太陽観察を行い、来館者にそのときしか見られない太陽の姿を楽しんでいただいています。
昼間の金星観察や、一等星の観察も人気があります。また、プラネタリウムでは、スタッフの「個性」を活かした、ライブ解説に力をいれています。星空の生解説とオート番組のセットが通常投影ですが、解説のみの「星空散歩」も行っていて、来館者の好みにあわせて、さまざまな番組が選べるようになっています。
来年度からは、プラネタリウム「字幕つき星空散歩」もスタートさせる予定です。より多くの方に宇宙や天文を楽しんでいただける場を目指しています。

館には若いスタッフが多く働いています。分野ごとにチーム分けがされていますが、チームの枠を超えて和気あいあいと意見を交換しながら日々、楽しく仕事をしています。

(橋本:佐賀県立宇宙科学館) 

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【4】黄華堂宇宙検定

 このコーナーでは、毎月3問ずつ宇宙に関する問題を出していきます。
新しい知識を得るため、知識の再確認をするため、今日のお話のネタにするため・・・お好きなようにご活用ください。答えは編集後記の末尾にあります。

さあ、挑戦してみてください!!

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○第33回は日本の公開天文台に関する問題です。

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(1)日本で公開されている望遠鏡で眼視(直接目で星の像を覗いてみること)ができる日本最大のものの鏡もしくはレンズの直径はいくらでしょう。
  (あ)50 cm
  (い) 2 m
  (う)40 m


(2)日本で最南端の公開天文台(ほぼ常時一般向けに公開している天文台)はどこにあるでしょう。
  (あ)沖縄本島
  (い)石垣島
  (う)沖ノ鳥島


(3)日本で最北端の公開天文台はどこにあるでしょう。
  (あ)北海道稚内市
  (い)北海道初山別(しょさんべつ)村
  (う)北海道名寄(なよろ)市

(廣井・森谷:京都大学) 

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【5】黄華堂の活動予定

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【編集後記】

暦の上では春。寒いと言えど昼間の長さに春が近付いていることを感じるこの頃です。
まだまだ夜は冷込むので夜空を見上げる時には凍えないよう気を付けて下さいね。

(森谷:雪が降るのを中から眺めるのは好き)

(黄華堂検定の答え)

(1)い
西はりま天文台にある2m望遠鏡『なゆた』は、眼視ができる望遠鏡では日本一どころか世界最大です。尚、『なゆた』は日本国内にある望遠鏡で一番大きな望遠鏡でもあります。
※西はりま天文台のwebはこちら:http://www.nhao.jp/gw.html

(2)い
日本最南端の望遠鏡は石垣島天文台です。
※石垣島天文台のwebはこちら:http://www.miz.nao.ac.jp/ishigaki/

(3)い
日本最北端の一般向けに公開されている天文台は初山別天文台です。12月からは2月の間は冬期休館だそうです。
※初山別天文台のwebはこちら:http://www.hokkai.or.jp/shosanbe/info.html

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